週刊誌記事で選んだ銘柄が軒並み爆騰した「Mr.ストップ高」が次に選ぶ銘柄は!?

 新時代は米中の貿易戦争で幕を開け、市場には下振れ圧力が高まっている。だが、悲観することなかれ。そんな過酷な条件下でも、爆上げが期待できる銘柄は常に眠っているからだ。今回、カリスマと呼ばれる相場師たちの厳選銘柄をこっそり聞いた。

イラスト/渡辺貴博

誌上バトルで爆騰株を大的中させた“Mr.ストップ高”

 アメリカのトランプ大統領に相場が翻弄されているというのが一般的な見方だが、「Mr.ストップ高」の異名を持つ株式ジャーナリストにして個人投資家の、天海源一郎氏の分析は異なる。 「米中間の対立だけでなく、イランとの対立激化やベネズエラ内政への介入、北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談に至るまで、米国が自国の利益にこだわっているという点で一貫しています」  米国の優位性、覇権を脅かす可能性が高い中国を徹底的に叩き、日本や台湾との結びつきを強めてきたのだ。ただ、強硬姿勢が、日本の株式市場にネガティブに作用しがちなのも確かだ。

トランプ政権により政治相場の色彩が強まり、内需株を中心に攻略

「中国製品や中国企業が米国から締め出されることで、やがて漁夫の利を得る日本企業も出てくるでしょうが、現段階ではまだ不安感が強く、投資対象は内需株を基本とすべきでしょう」  そして、内需株においてもシビアな選別が求められてくるという。10月に実施予定の消費増税が景気の重石となってくるからだ。 「またしても消費増税の実施が延期される可能性を指摘する声を耳にしますが、今のところ政府は延期について否定しています。推測にすぎないことにベットして、銘柄を選別するのは非常に危険。内需株であっても、今は消費関連銘柄は避けたいところです」  では、天海氏は内需株の中でどんな銘柄に照準を定めるのか? 「主力はIT関連です。具体的には、①令和に入ってから続いてきた不安定な局面でも株価がビクともしていない銘柄、②成長期待が揺るぎない銘柄、③AIや5G、働き方改革などといった時流に乗っている銘柄。これらの中から、2倍株が誕生しそうです」
次のページ
ユーチューバーの人気は一過性のものでない
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会