天海氏が選んだ5銘柄(後述)のうち、医師必携の医薬品情報ポータルサイトを運営するエムスリーの株価は、全体相場の乱高下を尻目に強い動きを示してきた。そして、成長期待が揺るぎない銘柄の代表格がラクスルやUUUMだろう。ラクスル印刷は受注仲介のプラットフォームを運営し、今まで工場が未稼働だった時間帯を有効活用するオンリーワンのビジネスを展開している。
UUUMは、業界の第一人者・HIKAKIN氏を最高顧問に置くほか、はじめしゃちょーなどの人気ユーチューバーを多数抱えている(写真:産経ビジュアル)
「ユーチューバーの人気が一過性のものでないのは、もはや誰もが認識している事実。ユーチューバー専属芸能事務所であるUUUMの成長もまだまだ止まるとは考えられません」
また、IT分野に大量の資金が投下されていくのは必至で、それらの関連企業は息の長い特需を享受できそうだ。
「ネットワンシステムズはAIと5Gのどちらにも関わっています。しかも、同社の製品を通じて業務の効率化が推進されれば、残業時間の減少などといった働き方改革にも結びつきます」
天海氏の3つのポイントをおさえて、2倍株をゲットしていきたい。
※株価などのデータは2019年7月1日終値時点
●エムスリー(東証1部・2413)
目標価格 3200円
医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」を運営し、医師から絶大なる支持を集める。’17年に米国フォーブス誌の「世界で最も革新的な成長企業ランキング」で5位に選ばれ、すでに高評価を確立しながらも依然として成長を続ける
現在株価 1996円
売買単位 100株
いくらで買える? 19万9600円
予想PER 63.02倍
予想PBR 14.08倍
予想配当利回り ―%
●ラクスル(マザーズ・4384)
目標価格 8000円
未稼働の印刷工場と小口からの印刷受注をマッチングするプラットフォーム「ラクスル」を運営。これを運送業にも応用し、集客支援とトラック稼働率向上を図る「ハコベル」も展開。2018年7月期に黒字化を果たす。同社の成長は始まったばかりだ
現在株価 3925円
売買単位 100株
いくらで買える? 39万2500円
予想PER 5805.00倍
予想PBR 17.17倍
予想配当利回り 0.00%
●UUUM(マザーズ・3990)
目標価格 9000円
ユーチューバー専門の芸能事務所として、コンテンツ制作をサポート。HIKAKIN氏がファウンダー兼最高顧問であることでも知られる。同社の成長が簡単に止まるとは思いがたく、足元で増益率が縮まったことで株価が弱含むならむしろ買い場
現在株価 4255円
売買単位 100株
いくらで買える? 42万5500円
予想PER 127.10倍
予想PBR 33.76倍
予想配当利回り 0.00%
●ネットワンシステムズ(東証1部・7518)
目標価格 4500円
約10年前、米国のシスコシステムズと世界初の販売代理店契約を結んだことで知られた同社だが、現在はクラウドからセキュリティ、IoTの分野でソリューションを提供。AI、5G関連でも注目される。働き方改革の一助を担う企業としての期待も
現在株価 3020円
売買単位 100株
いくらで買える? 30万2000円
予想PER 24.94倍
予想PBR 3.81倍
予想配当利回り 1.40%
●Ubicomホールディングス(東証1部・3937)
目標価格 3000円
海外子会社へのアウトソーシングによる低コスト化を強みとする一方、レセプト点検などの医療向けソフトウェアも得意としている。’19年3月期に大幅増益を果たし、株価はストップ高。市場関係者の想定を上回る利益成長を遂げており、今後も期待大
現在株価 1707円
売買単位 100株
いくらで買える? 17万700円
予想PER 41.96倍
予想PBR 11.00倍
予想配当利回り ―%
【天海源一郎氏】
ラジオNIKKEIを経て、’04年に株式ジャーナリストとして独立。『週刊現代』(講談社)誌上バトルで選んだ銘柄が軒並み急騰し、「Mr.ストップ高」の異名が付く。個人投資家としても活動
― 激動の令和ドリーム銘柄 ―