Google Play 、子供の保護や性的コンテンツの規制強化。危惧される「独占」による文化支配

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Photo Mix via Pixabay

Google Play 子供の保護や性的コンテンツの規制強化

 5月の末に、Google Playのデベロッパープログラムポリシーが大幅改訂された。そして、子供の保護や性的コンテンツの規制が強化された(参照:Android Developers BlogDeveloper Policy Center)。  子供を危険から守る、そして性的なコンテンツに規制を加える。グローバルな流れからは、そうなるだろうと思うとともに、文化的多様性の面で懸念を感じた。なぜならば、GoogleはAndroidのマーケットを通して、スマートフォンの市場を寡占しているからだ。  2019年の5月時点での、Androidのモバイルシェアは約70%になっている(参照:マイナビニュース)。そして、AndroidとiOSで、99.49%のシェアになっている。  モバイル向けのアプリ(コンテンツ)を世に出すには、事実上、GoogleとAppleが運営するマーケットを通さないといけない。そこで規制を受ければ、たとえ国内向けのコンテンツであっても、事実上配布できない状況に陥ってしまう。

国内コンテンツの配布に、米国企業を経由せざるを得ない現状

 国内向けのコンテンツであるにも関わらず、米国企業の基準をクリアしなければならないという問題は、AppleのiPhoneでコンテンツを配信する際に、よく問題になっていた。そうした話は、主にマンガでよく聞いた。iPhoneでは性的な表現が厳しく、マンガの表現を変えた、あるいは規制を受けたという話が何度となく話題になっている(参照:ITmedia NEWSTechCrunch Japan)。実際に、周囲でiOS向けにアプリを出している人からは、表現規制に対応している話を聞くことがある。  GoogleのAndroidは、当初は表現規制の面では緩かった。しかし、ここ数年急激に締め付けが厳しくなっている。私も開発者登録をして、アプリを複数出していたのだが、そのことをひしひしと感じる。過去に問題のなかったアプリが、新しいルールに準拠していないという理由で一律に配信停止になることがある。  このようにGoogleは、放任的な体制から、支配的な体制へと変わり、近年急速にコンテンツの内容に踏み込んでいる。そして厳しめのグローバル基準に準拠するようになった。厳しいAppleと緩いGoogleだったのが、いつの間にか厳しいAppleと厳しいGoogleという状態になった。
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「独占」で生じる文化支配
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