<法則1>リスクリワードを意識した損切りルールを徹底する
ニキ氏が「もっとも重要」と語るのがこちら。
「どんなチャートの形でもエントリーする前に、損切りと利確のラインをあらかじめ決めること。そしてなにがあってもこのラインを厳守することです」
損切りにかかった場合の損失と確定した場合の収益の比率を「リスクリワード」と呼ぶ。リスクリワードを意識してトレードすることは基本中の基本だ。
「リスクリワードにおいて決まった比率を僕は定めていませんが、いまやチャートを見ただけで感覚的に損切りラインを決めることができる。上がってくれ、下がってくれ、と含み損のときに“お祈り”してる時点で負け。そんなときは即、損切りです」
<法則2>期待値×試行回数=儲け。「投資は期待値」がすべて
トレードの目的は資産を増やすこと。よって志向すべきは、期待値の高いトレード。その試行回数を増やしていくスタイルだ。
「優秀なトレーダーって、実はパチスロ上がりの人が多い。これって期待値が高い台を打ち続けて、収益を上げていくスタイルが身に染みているから。うちのサロンにも元パチプロの凄腕トレーダーが何人もいますが、期待値が高い局面をどう嗅ぎ取り、どう立ち回るかが収益を増やすコツです」
この思考法の具体例が、チャートパターンと板を組み合わせた立ち回り。見るのは三角持ち合いと価格帯別出来高だ。
5月11日のビットコインFXのチャート、5分足。ペナントの先がなくなり、そろそろ動きそうな気配を察知。価格帯別出来高を参考に、下線タッチでエントリー。損切りは下に3000円幅、利確は上のレジスタンス(約1万3000円幅)と明確。これぞ損小利大のトレード
「チャートを見ていれば、損切りは浅く、狙う利幅は高くなる瞬間が来ることがあります。こうした“期待値が高い局面”できちんと立ち回れば、リスクは限定的で、大きな利幅を狙える。この回数を積み上げて資産を築いていくイメージです。無理な勝負なんて、する必要はありません」