失速したベネズエラのクーデター。コロンビアに脱出したグアイドー派兵士の士気に陰り

 5月初旬までにコロンビアに入国したベネズエラの軍人と家族はおよそ1480人。彼らの多くはベネズエラと国境を接するコロンビアの都市ククタ市のホテルに分散して生活しているという。(参照:「El Nuevo Herald」)

コロンビアに脱出したグアイドー派軍人の困惑

 彼らは2月のグアイドー暫定大統領によって提唱されたコロンビアからベネズエラに救援物資を搬入するということと、それに協力の意思を表明したベネズエラの軍人であった。そして、マドゥロ政権から離脱して反政府派に合流するようにという同暫定大統領の要請に応えた軍人であった。現在、彼らは亡命者という待遇で宿泊と三度の食事は無料だ。しかし、公式に働くことが許可されていない。しかも、軍人としての務めもない。彼らが望んでいた凱旋してベネズエラに帰国できる可能性も日に日に遠ざかっている。  彼らのホテルでの宿泊費用は国連とグアイドー暫定政権が負担している。が、ホテルへの支払いは滞りがちである。この3か月の間に4度ホテルから追い出されそうになったという。(参照:「El Nuevo Herald」)  彼らは働くことが許可されていないことから、海軍のホセ・バルガス軍曹(28)のように3歳の子供がサンダルをホテルで無くしたので新しく2ドルのサンダルを購入しようとしてもそのお金がないという状態だ。彼には3人の子供がいるが、ククタの学校に入学させる許可も下りないため、ホテルの玄関ホールで駆けずり回っているという状況で、子供の教育に遅れが発生し閉塞された生活で心理的にも良くないとして彼は懸念している。

ベネズエラに残した子どもを思って涙ぐむ若き兵士

 ベネズエラの警官だった19歳の若い兵士は、食事に就く度にベネズエラに残した彼の子供が食事に有り付いているのか不安で自責の念に駆られるという。「時々トイレに入って涙ぐむこともある。なぜなら挫折感を覚えるからだ」と告白した。しかし、「これからも前に進んで行くだけだ」と述べた。  ラファエル・ヒメネス軍曹の場合も、グアイドーの呼びかけに応じてコロンビアに入国したそうだ。 「それを実行する価値があると思ったからだ。そして、数日後には脱出した軍人で編成された軍隊で憲法とファン・グアイドーが真の大統領であることを擁護すべく帰国するようになると想像していた」と語った。(参照:「El Nuevo Herald」)
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沸き起こるグアイドーへの失望の声
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