教団との関係が深い自民党内プロジェクトチームの面々
自民党で家庭教育支援法案プロジェクトチーム事務局長と青少年健全育成推進調査会事務局長を兼任する
上野通子参議院議員は、
世界平和女性連合栃木が主催した反子宮頸がんワクチンのシンポジウムで講演したほか、
統一教会系政治団体に議員会館使用の便宜を図るなど同教団との関係が指摘されている。
全都道府県が制定するに至った「青少年保護育成条例・青少年保護条例」や複数の自治体で施行されている「家庭教育支援条例」と合わせこれらの一連の策動は、
安倍政権が法制化を進める「家庭教育支援法」「青少年保護育成基本法」へのステップである。その先にあるのは
憲法24条の家庭条項改正の目論みだ。
2018年2月、「青少年健全育成基本法案」と「家庭教育支援法案」の進捗状況を議題とする会議には
下村博文・上野通子・山谷えりこといった統一教会と関係の深い議員が出席した。
2018年2月8日、自民党本部で行われた青少年健全育成推進調査会(小野田紀美議員のツイートより)
次稿では、2018年6月に全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が行った参議院議員会館での緊急集会と全国会議員事務所への請願、そして大規模信者集会に参加する閣僚を含む国会議員の動きを一挙掲載、そして第4次安倍政権で閣僚に抜擢されるずぶずぶ議員への直撃など、本連載の嚆矢となった記事『自民党議員、国際勝共連合50周年大会に複数名が出席。旧統一教会系政治組織と与党議員の関係』へ繋がるまでの流れを記載する。(文中敬称略)
*(本稿は「出目金」氏ツイッター
@TR_727 を参照した)
<鈴木エイト(やや日刊カルト新聞主筆)・Twitter ID:
@cult_and_fraud>
すずきえいと●滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『
徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)