「国産コインの逆襲」が始まった?草コインマニアが語る「注目銘柄3選」~502大佐のコインハンターvol.2~

仮想通貨は底を打った?

 確かに’18年の仮想通貨マーケットは冷え切った状態が続いていました。しかし、海外の機関投資家のなかでは「仮想通貨はすでに底を打った」という意見が多く、それほど悲観的な相場観ではないというのが大方の見解です。  はっきり言って、仮想通貨が盛り上がっていないのは日本だけです。絶好の仕込み時である今、この好機を逃すなんてもったいない!  日本の機関投資家が未だ仮想通貨市場を冷ややかな目で見ているなか、日本人が開発に携わっている、いわゆる「国産コイン」が気を吐いています。  まずはじめにご紹介するのは、MBSコイン(MBS)です。

医療技術とブロックチェーン技術の融合

 MBSコインとは、株式会社マイクロブラットサイエンス(MBS)というベンチャー企業が発行する仮想通貨で、日本では珍しい医療系ICOプロジェクトを展開しています。記者会見にお笑いコンビ・メイプル超合金が来たことでも話題になりました。  プロジェクトのコンセプトは、最新医療技術とブロックチェーン技術を組み合わせて予防医療(ヘルスケア)を簡便化、普及を促すというもので、高い将来性が見込めます。

MBSコイン

 具体的には、独自の最新技術によって自己穿刺でできる微量採血器具(特許取得済み)を開発。これによって自宅で簡単に血液検査が行えるようになり、また人間ドックで調べられる通り一遍のことがわかるようになります。さらに、検査結果は病院に行かなくても「Lifee」というスマホアプリで確認できるため、何度も通院する手間や金銭的な負担が解消されるというものです。  この技術が普及すれば、血液検査の結果がビッグデータとしてクラウド上に蓄積され、医療アドバイスの正確性向上や発症確率の高い病気の予測に役立ちます。また恵まれない国の人たちがより安全に自分の健康状態を把握できるようになる可能性があるとして、世界中から注目を集めています。  ブロックチェーン技術は、医療情報という究極の個人情報を保護するために用いられます。またMBSコインはトークンエコノミーを形成し、血液検査で分かった情報を年齢や体重、生活習慣といった情報と紐付けて被験者が情報の開示を許可した場合にコインがもらえる仕組みです。  コインは、今後コンビニなどいろいろなお店で使えたり、法定通貨の代わりになったりすることを目指しています。  MBS社は東京銀座にて採血ができる施設を構えすでにプロジェクトを進めています。プロジェクトが「見える化」されている安心感が、他のプロジェクトと差別化できる大きな要素となっています。また、通貨はすでにBCEXという取引所に上場済みで、残すはプロジェクトを成功させて仮想通貨の価値を高めていくだけとなっています。  非常に将来性が高く魅力的なプロジェクトなので、長期的な目線で投資を行うのがベストでしょう。
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