あの巨大掲示板・5ちゃんねるに由来するNANJコイン
さて、次に紹介するのは、NANJコイン(NANJ)です。
NANJコインは、5chなんでも実況J版という掲示板上のスポーツ好きのコミュニティから作られた日本柄の仮想通貨です。いわゆるスポーツファントークンで、コンセプトは「スポーツに関わる全ての人をつなげるドアを創る」。NANJコインを通じて、例えば商店での決済利用はもちろん、スポーツ選手への投げ銭やスマホアプリ内での利用など、独自の経済活動を活性化させるという目的意識を持っています。
NANJコイン(NANJ)
去年、価格が60倍以上にも膨れ上がったことでも話題になりましたが、現在、価格は落ち着いています。しかし今後、NANJコインが提供する「NANJウォレット」が普及することによって大いに再燃の余地があるでしょう。
NANJウォレットには、ERC223トークンというイーサリアムをベースとした規格のトークンが格納できます。このウォレットのなにがすごいかと言うと、イーサリアムのトランザクションの際に発生する手数料、いわゆるGAS代がかからず、代わりにNANJコインを利用できるということ。これは非常に画期的な試みです。
駆け出し仮想通貨ユーザーにとって最も敷居が高いもののひとつに、イーサリアムのウォレットが扱いづらいということが挙げられます。その点、NANJウォレットならQRコードで送金先をサッと読み取り、GAS代なしで手軽に送金ができるなど、複雑なインターフェイスが一切なく初心者でも簡単に使えます。
このNANJウォレットが普及すれば、コインの価値も自ずと上がってくるはずです。今後のマーケティング手腕に期待しつつ、投資を行ってみるのもアリでしょう。
最後にご紹介するのは、コインカム(CIM)です。
コインカムの特徴はずばり、買い物をすれば通貨がもらえるということ。つまり、日本人が大好きな「ポイント&キャッシュバック」に特化した仮想通貨となっています。
コインカムは買い物をすれば通貨がもらえる「ポイント&キャッシュバック」に特化した仮想通貨だ
今やどこで買い物をするにしてもポイントが付与される時代。クレジットカードやマイルを使ったポイント活用術などが様々なメディアで取り沙汰されていますよね。
コインカムのすごいところは、Amazonやapple、楽天といった超大手起業とすでに提携済みということ。例えばコインカムを通して楽天で買い物をすると、コインカムも楽天ポイントも二重取りできちゃいます。とてもお得ですよね。また仕事やアンケートなどに答えるとポイントが付与されるという在宅ワークも検討中で、マーケティングに対しての報酬もコインカムで支払われます。
こうした活動により、今まで仮想通貨を買ったことがない層が新規参入してくる可能性があり、仮想通貨の普及という観点からも要注目のコインです。
「日本人はキャッシュバック&ポイントが大好き!」という反面、実はユーザーの70%が不満を抱えていると言われています。そこでコインカム運営は、利用ユーザーに平均月間50ドル相当のコインカムを付与することを目標として掲げるなど対策に余念がありません。
その裏には、開発者が楽天証券に買収されたFX企業の元マーケティング責任者で、日本のポイントやキャッシュバック制度の第一人者であるという背景があるからです。こういった点もプロジェクトの信頼性向上に繋がっています。
コインカムはトークンエコノミーのシステムが完璧に構築された、非常に実用性の高い仮想通貨です。今後、日本の取引所へ上場することになれば、コインを日本円へ「現金化」することも可能になるでしょう。ビットコインなどと交換することができ、デジタル資産を増やすことも近い将来あるかもしれません。
また先日、金融庁に認可を受けた仮想通貨取引所(株)ディーカレットが今年6月から「Suica」を含む複数の電子マネーを仮想通貨でチャージすることができるサービスを検討していることが発表されたことも追い風になるでしょう。このサービスが開始すれば、コインカムの認識が広がって盛り上がり見せること必至です。
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私が注目する「国産コイン」をざっと紹介しました。この記事を見て日本の方々により仮想通貨に興味を持ってもらえれば幸いです。そのためにも、生粋のコインハンターである私、502大佐が「これからもどんどん仮想通貨情報を発信していかなければ!」と襟を正しております。
「502大佐のコインハンター」、お見知りおきを!
★★★【502大佐のコインハンター】第2回★★★
<502大佐>仮想通貨参入は2013年の、古参トレーダー。預けていたビットコインが引き出せなくなる「Mt.GOX事件」の被害者。その際に全資産を失った経験から、仮想通貨の分析を徹底的に行うようになった。暴騰前のアルトコインを探索、解析など得意とする。自身で国産コイン「Z502」の運営にも携わる。ツイッターアカウントは
@gox_crypt
<取材・文/櫻井一樹 構成/浜田盛太郎 イラスト/bambeam>