筆者が作成したネット株手帳。市販のノートを使用
ネット株手帳には、その月が終わった段階で、その月の取引(運用)実績をまとめます。今月はいくら売却利益があったか、1月からの累積利益はいくらかを記載します。さらに月末時点での現金残高、信用維持率を記載するとよいでしょう。
現金残高はこれからどの程度現物株を購入できるかを示す大切な指標です。月によっては現金残高が100万円程度まで減少する場合があります。その分、現物株の保有が増えているわけです。
逆に現金残高が500万円を越える場合もあります。この場合は順調に売却益が得られた月です。手持ちの現金で次にどの銘柄を購入するか、じっくり株価の動向を分析し、次の作戦を考えます。手元に現金が貯まると、焦って高値買いをしてしまう恐れがあります。
自分で的を絞った銘柄の株価が、客観的に見て割安になっているかどうかの判断は重要です。高値買い→損切りの罠は売却益の獲得に成功し、有頂天になっている時に潜んでいるものです。
毎月の損益欄の最後の部分に、月末の信用維持率を記入しておくとよいでしょう。石橋攻略では初心者に対しては、最初の2年間、信用取引を避け、現物取引で、自分なりの相場観を身に付けるようにアドバイスしています。現物取引の場合、信用維持率は関係ありません。
信用取引に踏み出した個人投資家に対して、「石橋攻略」では信用維持率100%以上を目標にするように勧めています。信用維持率の下限は30%ですが、これでは危険が大き過ぎます。私の場合は通常、信用維持率150~200%程度を維持しています。
「石橋攻略」では、信用維持率が100%以下に低下する場合は黄色信号です。これ以上の購入を手控える、信用取引額を縮小させるなどのリスク回避策を考える必要があります。100%以上を心がけておけば、18年10月初めをピークに12月25日まで5000円を越える株価暴落にも十分耐えることができなす。