マイクロソフトが「IEやめません?」。一般利用者とIT技術者の、IEへの大きな温度差

新時代のWebブラウザ戦争。Google Chromeは、第2のIEになるのか?

 2004年にリリースされた『Mozilla Firefox』は、IEのシェアを4割近く奪った。しかし、2008年に出た『Google Chrome』にシェアを奪われていく。『Google Chrome』は現在では、PCでは7割弱、モバイルでは6割強のシェアを誇る。独占とまでは言わないが、過半数を占めている状態だ。  Googleは、自社のWebブラウザに実験的な機能を搭載したり、独自仕様を入れたりしている。Googleは、Webの世界を、自分たちが望むように最適化したいという意思を持ち、その施策に検索エンジンの表示順を活用し、情報発信もしてきた。大きなシェアを持つWebブラウザにも、こうした意図を反映した仕様を盛り込んでいる。 「その結果、Webの世界がよりよいものになればよいではないか」という意見もあるだろう。しかしGoogleは営利企業だ。彼らが望むことが、多くの人が望むことと合致するとは限らない。何より独自仕様は、Webブラウザによる分断を繰り返すことになりかねない。  Webは既に社会のインフラと言ってもよい存在になっている。どのWebブラウザからでも、そのインフラを利用できる状態が望ましい。独自仕様はIEの時のように、時代と共に負の遺産になる危険を孕んでいる。ビジネスの世界でも、一社独占は弊害を招く。歴史は繰り返すかもしれない。Webブラウザのこれからの展開を注視していきたいと思う。 <文/柳井政和> やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。
やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。2019年12月に Nintendo Switch で、個人で開発した『Little Bit War(リトルビットウォー)』を出した。
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