LCCのゲルマニア航空破産。原油が上がれば倒産するLCCは更に増える!?

白石和幸
germania air

b1-foto via pixabay

 格安航空(LCC)の危機は続いている。2月5日、ドイツのゲルマニア(Germania)航空が破産した。今後、原油価格がさらに上昇するようになればLCCで倒産する航空会社は更に増えると言われている。  昨年はヨーロッパでLCCの8社が倒産した。  Primera Air(デンマーク)、Cobalt Air(キプロス)、Small Planet(リトアニア)、VLM(ベルギー)、Azuz Air(ドイツ)、Olympus(ギリシャ)、SkyWork(スイス)、ASL Airlines Switzerland(スイス)の8社だ。(参照:「CERODOSBE」)  ドイツではGermaniaの倒産の前にAir Berlinが2017年10月に倒産している。  LCCがヨーロッパで誕生したのは観光ブームの成長と直接関係している。  スペインはヨーロッパでフランスに次ぐ第2の観光国である。その中でも、カナリア諸島やマジョルカ島に向けてドイツからGermaniaは多くの観光客を送っていた。例えば、昨年のマジョルカ島への旅行には53万人がGermaniaを利用し、カナリア諸島へは2016年のデーターになるが8万2700人が搭乗したそうだ。(参照:「Preferente」)

ライバルが倒産しても熾烈な競争は変わらず

 Germaniaの前身は1978年創業のSpecial Air Transportである。その後、1986年に組織を再編して社名もGermaniaと改めた。現在まで、ヨーロッパを始め、北アフリカや中東にも飛んでいた。ドイツから世界の60の都市を37機で結んでいた。年間の利用者は400万人。  これまでSmall Planet、Nikki、Air Berlin、Monarchといった航空会社が倒産したことによってライバル航空が少なくなる分、カナリア諸島やマジョリカ島に観光で向かう乗客がGermaniaのフライトでも増えてよさそうなものである。が、ライバルの航空会社が余りに多く、チケットの価格で熾烈な戦いを余儀なくされていたというのが実情であった。  例えば、ドイツからマジョルカ島に向かう観光客が選べる航空会社には次のようなリストアップができるのである。<Vueling、Air Europa、Easy Jet、Ryanair、Thomas Cook Airlines、Eurowings、TUI Fly、Lufthansa、Jet2、Volotea>とあって、それにGermaniaも加わってのチケットの価格競争になるのであった。(参照:「OK DIARIO」)
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厳しい財務状況にトドメをさした原油価格
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