銃を手に、カルテルとの闘いを強いられるメキシコのアボカド農家

武装し、自衛組織で抗戦する農家

 ミチョアカンで幅を利かしているカルテルには、ヌエバ・ファミリア・ミチョアカン、ロス・カバリェロス・テンプラリオス、ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン、ロス・ビアグラスといった犯罪組織があり、彼らは生産業者や流通業者をゆすり、また彼らカルテル同士でも縄張り争いをやっているのである。  2013年頃から生産業者の方で自営防衛組織を創設してカルテルと戦い、当初彼らの勢いを弱めた感もしたが、カルテルもそれに対抗して次第に勢力を挽回しているという。しかも、自営防衛組織に民兵を加えたが、民兵が逆にカルテルと背後で繋がっていたという場合もあったそうだ。また、自営防衛組織を維持するにも費用は安くない。だから、あっさり分け前をカルテルに払った方が良いという考えもある。(参照:「CODIGO NUEVO」)  この分け前などでカルテルが稼ぐ金額は2017年だと年間で1億5000万ドル(165億円)と推定されている。(参照:「Sin Embargo」)  メキシコのアボカド生産業者は米国市場においてペルー、チリ、コロンビア産との戦いも行っているが、米国とカナダ以外にアジアやヨーロッパ市場への輸出も進展させねばならない使命を背負っている。特に、彼らが強い関心を示しているのが中国市場だという。 <文/白石和幸> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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