池江選手に届け、イラクでがんと戦う10代少女の思い。2月15日は「国際小児がんの日」

私の体験談や絵が子どもたちに笑顔を与え、がんをやっつけてくれたら

【がん患者の少女SUSUの手紙】
SUSU闘病中は、隠れるように絵をかいていた。

闘病中、隠れるように絵を描いていたSUSU

 それまでの私は、普通の10歳の子供と同じような人生でした。  しかし、それから1か月もしないうちに、私の人生は完全に変わってしまいました。体調は非常に悪くなり、痛みもひどくなりました。  さまざまな検査を受け、卵巣がんという結果が出ました。そして手術を受け、無事に成功しました。私の体から腫瘍を取り除きましたが、医師の考えと検査結果から、化学療法を受けなくてはならなくなりました。  私は自分の運命、未来を知りませんでした。がんとはどういう意味なのかさえも知りませんでした。がんは他の病気と一緒で薬を服用したり、注射をしたりすれば治るものだと思っていました。  病院では毎日たくさんの子どもの患者が、私の眼の前で亡くなりました。このことは私の人生の中で、最もつらいできごとでした。  化学療法は他の治療と違って、私の容姿と心を完全に変えてしまいました。痛みがあったり、時々食欲がなくなったり、免疫が弱くなったりしました。家族は、私がもうすぐ死んでしまうのではないかと恐れていました。  さらにつらいことは、人々が私のことを「死が近づいている子ども」と、憐れみの眼で見ることでした。また彼らは、がんは伝染する病気と考えていたため、私に近づこうとはしませんでした。  私は、彼らが私の髪の毛がないことを笑ったり、質問したりしたことを、今でも覚えています。学校にも行けなくなりました。
闘病中に描いた絵

SUSUが闘病中に描いた絵。アニメのようなキャラクターだが、点滴やマスクはリアルに描写されている

 しかしこれらすべてのことは、私を強くしました。自分は気にしていないし、強いということを見せようとしました。そして徐々に強さと笑顔を見せるようになりました。  その後がんが再発しましたが、2010年にすべての治療を終え、がんに打ち勝ちました。  私は、私よりも強力な病気と闘って勝ったことを誇りに思います。私の体験談や絵が、多くの子どもたちにちょっとした笑顔を与えて、たくさんのがんをやっつけてくれたらいいと思います。  私を優しく支えてくれた医師たち、家族、先生たちとJIM-NETに感謝しています。
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世界中でがんと闘う子どものことを知ってほしい
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