14) 韓国側の対応について
「韓国側の主張が一貫しておらず信頼性に欠けるものである」
これは、韓国側のプレスリリース、会見について原文に当たってきた上で断言できますが、「嘘」です。その主張の真偽判定とは別に、主張の内容自体は一貫しており、一連の「二転三転デマ」などの政府寄生者や、与党政治業者がメディアを通して垂れ流してきたデマゴギーの発信源は防衛省ではないかとの疑いを強くするほかありません。
「韓国側が事実とは全く異なる主張を繰り返していると結論付けざるを得ない。」
これは前段の根拠が消滅しましたので虚構です。
15) 実務者協議の継続について
「これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に資するとは考えられない」
これは防衛省にやる気がない、真相究明は、都合が悪いと言うことです。
16) 謝罪について
国家間で、今起きている、進行中の事象について
事実究明をせずに謝罪を求めるということはあり得ません。素人向けの戯言です。日本人は、「とりあえず謝れば良い」という極めて特異な国際社会では一切通用しない思考をします。実際に、
「とりあえず韓国は謝れ」をキーワードとしたヘイトスピーチが大量に発生しています。
⇒
Twitterにおける「韓国 謝れ since:2018-01-20 until:2019-01-20」の検索結果
このような
日本人特有の特殊思考を刺激するための国内向けプロパガンダだとしか思えません。
たいへんに長くなりましたので、防衛省による補足説明については、連載9回にて執筆します。
ここまでを見ますと、もはや外交問題化したという最悪の事態の前に官邸は退かず、事態の着陸点も示さず、防衛省は官邸へのエクスキューズに汲々として、海自は気の毒にも組織を守ることしかできないという惨状となっています。
韓国は、すでに日本については合衆国にお任せという感があり、アジアにおけるジャパン・パッシングが広がりつつあるのではないでしょうか。世界における経済発展の中心が東南アジア諸国・東北アジア諸国に移る中、致命的な失敗を犯していると考えるほかありません。
『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』番外編――広開土大王射撃電探照射事件について8
<取材・文・撮影/牧田寛 Twitter ID:
@BB45_Colorado>
まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についての
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