潤沢な資金もローンも頭金もなしで不動産投資は可能!? 低コスト不動産投資術
近年、会社員の間でもブームになっている不動産投資だが、「まとまった元手が必要」「リスクが大きい」といった印象から踏み切れずにいる人も少なくない。しかし、低リスクでありながら十分なリターンで収益を上げられる手法があった!
「数千万円もするような投資用のマンションやアパートと違い、維持費や手入れの手間ばかりかかる古い空き家であれば、オーナーは『早く手放したい』と考えていますから非常に安く買うことができます。同じ不動産投資でも築年数の古い、空き家こそ実は狙い目です」と語るのは収益不動産経営コンサルタントの三木章裕氏。
「’15年に施行された『空き家対策特別措置法』による固定資産税の優遇措置除外の影響でオーナーの負担はより大きくなったため、空き家を安価でもいいから早く手放したいというニーズは年々強くなっています。最低限のリフォームのコストはかかりますが、それでもトータル500万円前後でまかなうことができます」
さらに日本の住宅を巡る環境の面から考えても、空き家への投資は理にかなっているという。
「すでに日本全国に約1000万戸もの空き家があり、今後もどんどん増えていくと予想されています。その一方で、高齢者や低所得者など、家を買えない『住宅確保要配慮者』と呼ばれる人たちも1000万世帯を超えていますから、安い賃貸物件へのニーズも高まってきている。つまり、空き家をリフォームして安く貸し出すという手法はこれからの時代の需要にマッチしているわけです」
もっとも、物件選びにその成否が左右されるのは一般的な不動産投資も空き家投資も同様。三木氏は空き家だからこそ、現場を見ることの重要性を強調する。
Case.1 大阪府東大阪市
購入金額 150万円
リフォーム代 200万円
家賃 6万円
利回り 20.5%
Case.2 東京都葛飾区
購入金額 300万円
リフォーム代 330万円
家賃 8万4000円
利回り 16%
「情報サイトの写真ではお宝物件に見えても、実際に見てみると建て替えをしなければ貸せないようなケースもあります。不動産投資の初期コストを見極めるためにも、費用を見積もれるプロに同行してもらい、現地を確認することが大切。また、リフォームにお金をかけすぎないことが重要です。そもそもきれいな物件を求める人は新築や築浅の物件に流れていきますから、家賃に見合う簡単なリフォームで十分なのです。古い物件の特徴を残しておいたほうが、むしろ差別化にできますしね」
0円物件をリフォーム、古民家で利回り20%強
空き家は全国に1000万戸以上
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