名探偵コナンに会える街で国境を超えた「三兆円事件」が発生! 壮絶なジョーク合戦の結末は…?
オブライエン氏も、「私は6000マイル、約1万kmも離れたところからここまでやってきましたが、町長はここに来るまでたったの25mです」「私達が会うことになったのは、実物の、オリジナルのコナンであることは私だということを認め合うためです」「これまでみなさんは偽物の神(=名探偵コナン)を信じていたんです」「まあそれは許します」「私からの親善の印として、また町長のご提案により、今日は1,000個のハンバーガーを持ってまいりました!もともと2,000個あったんですけれども、飛行機での時間が長かったのでみんなで食べてしまいました」「そして、偽物の3兆円の小切手をまた現金化できるのを楽しみにしています」と本場のアメリカンジョークを披露。北栄町観光大使就任決定に対する御礼と名探偵コナン、北栄町民への御礼を述べ、会場を沸き立たせた。
その後、オブライエン氏は松本昭夫北栄町長とともに名探偵コナンでお馴染みの「真実はいつもひとつ」ポーズでの記念撮影を行い、名探偵コナンに扮した地元こども園年長組の子供たちとの交流も行った。
今回の「本物のコナン」を巡って勃発した事件は、こうして幕を下ろしたのである。
「コナンタウン」として世界中に知名度を高めたかった北栄町、日本での知名度を高めてGoogle検索での順位を高めたそうであったオブライエン氏、何故かハンバーガーを大盤振る舞いすることとなったオーストラリアのオージー・ビーフ生産者団体、そして世界中から駆け付けたコナン・オブライエン氏のファン、名探偵コナンのファン、地元の北栄町民たち…決して交わることのなかった「世界各地の人々」が1つになったことはまるで「具沢山のハンバーガー」そのものであり、そして出来立てのハンバーガーのような「おいしい」結果となって、事態は「丸く」収まった。
「真実はいつも1つ」であるが、コナンは1人ではなかった。そして、おいしいイベントに街を訪れた人々が1つとなった1日であった。
しかしこのハンバーガー、結局どうして「オージー・ビーフ」だったのだろう…。
<取材・文・撮影/淡川雄太(都市商業研究所)>
【都市商業研究所】
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」
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オブライエン氏と記念撮影をする地元のおじさん…と思いきや、この人こそが「仕掛け人」の1人となった北栄町長の松本昭夫氏であった
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地元こども園の子供たちと交流するコナン・オブライエン氏。「コナン」との遭遇は一生の思い出に?
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「ハンバーガーのような1日」は幕を下ろした
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」
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