成人誌の販売中止。外国人はどう思ったか聞いてみた
日経新聞)
女性や子ども、高齢者に安心して利用してもらうようにというのがその理由だが、東京五輪でさらに増加することが予想される外国人利用者への配慮もあると言われている。
1月21日にセブンイレブンとローソンが同チェーンでの成人誌の取り扱い中止を発表すると、翌22日にはファミリーマートも中止を打ち出した。
これに対してネット上では、そもそもコンビニでの成人誌の売れ行きが芳しくなかったため、東京五輪や外国人利用者はあくまで“ダシ”に使われたのではないかという趣旨のコメントも散見した。今回の発表について、某コンビニチェーンの地方店オーナーは次のように語る。
「田舎だからっていうのもあるけど、ウチは成人誌の売り上げはむしろいいほう。一日1400~1500円は売れます。田舎は成人向け雑誌を売っている本屋がないから、困るのはメイン購買層のお年寄りだと思う。過去に複数店舗で働いてきましたが、成人誌へのクレームは聞いたことがありません。都心部を中心に、もともと雑誌が売れなくなっていた店が増えたので、販売をやめるついでに好感度を上げたいだけでしょう」
売れなくなっている店が増えているという点には同意しつつも、都心部と地方では温度差があるとのことだった。また、販売中止そのものについても次のような指摘が。
「コンビニから成人誌が消滅するように思われていますが、全店廃止ではなく原則撤廃。ある程度売り上げのある店はこれからも販売を続けるはずです。ウチも今のところやめるつもりはありません」
このように、当のコンビニ業界からは今回の決断に対して、複雑な思いが伺える。
ただ、個別店舗の判断で販売を続けるところがあったとしても、ゾーニングを明確にするなどの対応はすべきであるし、その様になっていくと思われる。
いっぽう、外国人利用者はどのように感じているのか? まずは日本に暮らす在日外国人に話を聞いてみた。
「外国人はポルノが嫌いだからね(笑)。というのは冗談だけど、カリフォルニアの場合、雑貨屋でも売っているけど、店内では読めないし、だいたいカウンターの裏に置いてある。個人的には、日本のコンビニに置いてる成人誌は気にしないね。撤去される理由はいろいろあるだろうけど、社会におけるポルノの立ち位置が違うのかな」(38歳・男性・アメリカ人)
今回のコンビニ各社の決定については肯定も否定もしなかったが、そのうえで次のようなコメントが返ってきた。
「日本の雑誌とかそもそも買わないから、コンビニに置いてあるかどうかも気づかないね。外国人観光客は雑誌を読もうなんて思わないだろうから、撤去してもあまり意味がないかも。飲食店の喫煙問題とか、オリンピックに向けては他にもっとやることがあるだろうし、リップサービスに過ぎないんじゃない?」
大手コンビニが相次いで成人誌の撤去を決めた。(参照:都心部と地方では異なる事情が
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