「借金なし、自己資金なし」「物件を自ら購入しない」常識を超えた不動産投資法とは?

小林義崇
シンクafter

空き家を自力で再生して価値を生む。空き家は室内が老朽化していても、リフォームは5万円程度で済むことが多いという。「パッと見は大きく散らかっているように見えてもきれいに掃除して、必要な箇所を補修し、ゴミを片付けるだけで貸せる状態になります」

「不動産投資にはまとまった元手と大きなリスクが伴う」。そんな固定概念を覆す投資家たちがいる。独自の手法で大きく稼ぐ彼らの手の内を公開する!

見捨てられた空き家を探し新たな収入源として再生

 不動産投資を始めたいけれど、先立つものがない―。そう悩んでいる人には、村上祐章氏の「初期投資ゼロ」の投資スタイルは衝撃的だろう。「借金なし、自己資金なし」で’07年に不動産投資を始め、現在では月120万~160万円程度の家賃収入を得ているというのだ。 「当時、30代にしてフリーターのような生活を送っていたのですが、ある日、京都の街を歩きながら『空き家を人に貸せば、ビジネスになるのでは?』と思いついたんです。当時は不動産投資の知識もまったくなかったのですが、我流で経験を積み重ね、今では『廃墟不動産投資』という、一般的な不動産投資法とは違う方法で投資物件を増やしています」  村上氏が手がける廃墟不動産投資は、「物件を自ら購入しない」という不動産投資の大原則を覆す手法だ。 「まずは不動産オーナーから空き家の使用許可を取り、自ら数万円程度で簡単なリフォームを施したうえで格安の家賃で入居者を募集する。入居者が決まれば、家賃収入をオーナーと折半するという仕組みです。ポイントは、『入居者が決まってからオーナーに家賃の一部を払う』という点。一般的に賃貸物件を転貸するときは、最初に物件を借りますよね。でも、それだと入居者が決まるまでは、こちらの持ち出しになってしまう。この投資法では、入居者が決まるまではオーナーに家賃を支払う必要がないので、リスクがほぼゼロなんです。もともとがお金を生まない空き家だったうえに、リフォームもこちらでやるわけですから、快く応じてもらえます」  オーナーから了承を得ると、村上氏はまずリフォームに取りかかる。 「リフォームといっても、本当に掃除や片付けなど最低限なものです。危険なところは直しますが、あとは汚れた壁を布で隠したり、穴を塞いでカーペットを敷いたり。そんな物件でも、家賃を抑えているので入居者が集まるんですよね。そもそも初期投資をかけてないからこそ、家賃も格安にできているわけです」  村上氏による廃墟不動産投資は物件購入もローン返済もないため、そもそもコストがほとんどかからない。そのため利回りで計算するとなんと100%超という、一般的な不動産投資では到底考えられなかったレベルのリターンを生んでいる。
次のページ 
物件をタダでもらう方法も
1
2
関連記事