――亀井さんはこの事務所にもチェ・ゲバラの肖像を飾っているほどの、熱烈なゲバラ・ファンですね。それはなぜなのでしょうか?
事務所に飾ってあるチェ=ゲバラの肖像
俺はとにかくゲバラを尊敬しているんだ。爪の垢を煎じて飲みたいよ(笑)。この写真はキューバに行ったヤツがお土産で買ってきてくれたんだ。ゲバラはキューバ革命が成功した後、国立銀行総裁や工業相などを歴任するのだが、人間の意識変革の必要性を、熱心に説いた。
社会全体に奉仕する自発的で見識的な「新しい人間」の形勢が、何よりも必要だと主張した。そして自分の人生を、圧政と貧困の中で苦しんでいる人たちの救済に捧げた。自分の人生を全部捨てて、人の痛みを少しでも和らげようとしたんだ。
――中小零細企業や地方を元気にするための政策を掲げ、再び議員になるということは考えていらっしゃいますか?
亀井:俺が詠んだ短歌に、こういうのがある。
「何故に 心を魅かるる 桜花 咲くを惜しまず 散るを惜しまず」
俺はもう議員としては散ったんだよ。でも惜しんでいない。ただね、これからも晋三総理には厳しくモノを申していくよ。
<取材・写真/及川健二>