「高輪ゲートウェイ」で不満爆発 カタカナ語に疑問を感じる外国人の声

在日外国人には不評な“カタカナ語”

「ガラパゴス」で「外国人に対して排他的」であると言われがちな日本に、これだけカタカナ語が溢れているのはなんとも不思議だ。  前出の同僚は「日本語に多様性があるのと、ボキャブラリーが増えているから」と主張していた。たしかにカタカナ語が増えているのには、さまざまな文化を積極的に取り入れているからという面もあるだろう。  しかし、筆者の母に言わせれば、「歴史的に母国語を禁じられたことがないから、言葉への敬意が低い」のだという。こちらも街や通りの名前がすべてドイツ語になっている占領下のポーランドの地図などを見ると、一理あるように思える。  兎にも角にもカタカナ語が溢れている日本だが、こういった現状について在日外国人に聞いてみると、否定的な声が多かった。 「和製英語が多すぎて、結局意味が通じないんだよね。英単語もカタカナで表記されて、みんなその発音をするから聞き取れない。どうしてそんなに英語を混ぜるのか、理由がわからないな」(37歳・アメリカ人)  カタカナ語が社会に溢れているのに対して、語学力や会話能力が比例していないという意見だ。 「どの言語も、ほかの国の単語はたくさん使ってると思う。でも、ちょっと変かな……。カタカナで書かれていると、もし読むことはできても外国人には理解しづらいです」(33歳・ノルウェー人)  こういった意見に対して余計なお世話だと思う読者の方もいるかもしれない。しかし、そう感じるのは普段それだけカタカナ語を意識せずに受け入れている証拠かも……? <取材・文/林 泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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