LINEチャットで現地ガイドも。28歳社長が立ち上げたスタートアップ「タビナカ」の挑戦

タビナカHP

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 年末年始を海外で過ごそうとする旅行者は、毎年増加の一途を辿る。成田国際空港と羽田空港が推計した2018年の年末年始の出国旅客数は、合計1,120万人(成田空港:676,700人、羽田空港:443,300人)。  それに伴い、旅をより理想に近づけたいと、全ての日程を旅行ガイドに委ねる「パッケージツアー」よりも、航空券とホテルだけ取り、自由にプランを立てる「自由旅」を選ぶ旅行者も、年々増加傾向にある。  そんな旅の間の現地ツアーやアクティビティに目を付けた会社がある。創設5年目の「タビナカ」だ。  タビナカはその名の通り、ホテルや航空券だけを取って現地にやって来た「自由旅」派の旅行者が、旅中に、海外現地オプショナルツアーやアクティビティを即時予約できるサービスを提供するスタートアップ企業だ。  同社が提供する企画数は、世界200都市で6,000以上。人気リゾートであるバリ島、セブ島、台湾、カンクン、アメリカのネバダ州、バンコクの計6か所には子会社を置き、高いサービスクオリティと顧客満足度を保っている。現在、日本人旅行者に最人気のハワイにも拠点を置く準備を進め、近い将来にはその数を10か所に増やす予定だ。  タビナカを経営するのは28歳の三木健司社長。高校卒業後、スマートフォンの代理店の立ち上げや、イベント・飲食店に送客する事業を展開し、21歳で同社を売却。「人間がより面白く生きるには」を突き詰めた結果、売却した資金を元手に2年間の世界旅行に出る。
タビナカ三木健司社長

「タビナカ」を創業した三木健司社長

「3泊以上同じ天井を見て寝ない」をコンセプトに各国を廻っていた同氏だったが、ある日、プーケットからカンクンに向かう途中、山賊に襲われ、突然無一文になる。  海外1人旅でパスポートも資金もなく、言葉も話せない。そんな危機的状況に陥った同氏が現地で資金調達のために行ったのが「ツアーガイド」だ。  現地に旅行でやって来る日本人に、「先輩旅行者」だからこそ知り得るよりコアでローカルな旅を提案。その面白さを肌で感じ、23歳で日本に帰国後、タビナカの前身となる企業を立ち上げた。  大手旅行会社にもオプショナルツアーは存在するが、タビナカは他社にないニッチ(隙間)な特徴がある。  現地のアクティビティやレストラン予約はもちろん、ツアーの後に「疲れた」と思えば、マッサージやスパ、配車サービスなどもLINEでのサービス「チャットでガイド」(980円)で気軽に予約可能。さらには、提携先の格安航空会社「バニラエア」を利用すれば、機内誌から様々なオプショナルツアーが閲覧できる。
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