リーグ発足と日本人強豪の成長で2019年は卓球がアツい

Tリーグ

Tリーグは野球、Jリーグ、バスケBリーグらに次ぐ、新たなプロリーグとなる 写真:時事通信社

Tリーグ発足と日本人強豪の成長で盛り上がる“卓球経済”

 ’18年10月、卓球の新リーグである『Tリーグ』が開幕した。北京五輪後の構想から約10年。開幕戦には、5500人を超える観客が両国国技館に訪れた。  女子日本代表は世界ランキング上位の伊藤美誠、石川佳純らを擁し、五輪でのメダルも有力視される中、新リーグ開幕は多いに注目を集めた。長年卓球を取材する、スポーツライターの高樹ミナ氏は、リーグ開幕の意義をこう話す。 「Tリーグが開幕したことで、卓球人口の増加に繋がっていくでしょう。今はピラミッドの頂点のみの稼働ですが、将来的にはドイツのブンデスリーガのように、地域密着型でジュニアや、各世代がしのぎを削る構想です。これまでの卓球は、福原愛、伊藤選手のようにトップ選手は親御さんの教育で育ってきた経緯がある。ただ、Tリーグの普及により、その構図がより組織的になる可能性も秘めています。Jリーグとも意見交換の場を持ち、参考にしています。あとは、強豪選手と国内でも戦える機会が出てきたことでしょう。特に水谷隼選手を筆頭に、男子の反応は概ね良好といえます」  もっとも、開幕間もないこともあり、課題も少なくない。運営目線でいえば、リーグの認知度の向上、リピーター獲得のための仕掛け、スポンサーの獲得や放映権の獲得などが挙げられるだろう。 「現状、松下浩二チェアマンが、実質1人で動いているようなところがあり、続く人材が出て来ることは重要です。あとは、引退した福原愛をいかに”使える”か、にも注目しています。愛ちゃんのようなビックネームを動かすことができれば、スポンサーを含め、メデイアの注目度も増す。それが実現すれば、資金力も増え、中国人選手も呼べる可能性も出て来る。結果的に、国内にいながら、海外を転戦する並の強化ができる状況が生まれるかもしれません」
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男子には張本、水谷に次ぐ存在が欲しい
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