リーグ発足と日本人強豪の成長で2019年は卓球がアツい

伊藤美誠

中国人選手にめっぽう強い伊藤美誠(18歳)は、東京五輪での金メダル獲得も視野に入る 写真:時事通信社

中国撃破で“卓球マネー”も大きく跳ね上がる!?

 マネタイズについて細かくみていくと、まずチケットはSプレミアムシートが10万円。以下6万円、4万円、3万円と続き、2階席が大人7000円、高校生以下4000円とやや高め。グッズに関しては両国国技館名物のやきとりがTリーグ特別仕様になっているほか、ユニホームやTシャツ、タオルも販売されている。定期放映については、ほぼ全試合ネット配信されるひかりTVとひかりTVチャンネル+に限定されている。今後はライト層のファンも含め、どのように訴求していくか、イベントごとの放映権料収入をどう増やしていくかが課題になるだろう。  とはいえ、何よりも業界を下支えしているのは、日本代表のプレーレベルの向上だ。 「女子は世界ランキング3位の石川佳純、同7位(※’18年12月現在)の伊藤の2人が一歩抜きん出ています。特に伊藤は、日本勢の金メダル最右翼でしょう。去年から何度も中国人選手を撃破していますし、国際大会での優勝経験もある。陣営も、『中国人選手対策に全力を尽くしている』と話しており、練習から中国人選手を想定し、中国製ラケット、ラバーのパートナーと打ち合う徹底ぶり。逆に石川は、対中国が弱いのが課題でしょう。次いで平野も環境が整い、歯車が噛み合ってきた。ダブルスでいえば左利きでパワーもある早田ひなも面白い存在です」  一方で男子に目を向ければ、より課題は明白だという。
張本智和

史上最年少で全日本制覇し、国際大会でも快進撃を続ける張本智和(15歳)の伸びに期待 写真:時事通信社

「張本、水谷に次ぐ存在が不透明。2人はプレースタイルから、その特性も対照的。張本は中国に強いが、他の相手への取りこぼしもある。水谷は対ヨーロッパにはめっぽう強いが中国にはなかなか勝てない。東京では、ダブルスが団体の1試合目になり、展開の流れを左右する。2人がダブルスを組むのは想像しにくいので、メダルにはもうひと押しが欲しい」  有望選手がひしめき合う卓球界を取り巻く熱は、東京五輪でピークを迎える。だが、Tリーグの開幕により、五輪後の受け皿が生まれ、まだ見ぬ選手達の未来へも繋がっていくはずだ。
高樹ミナ氏

高樹ミナ氏

【高樹ミナ氏】 スポーツライター。’00年から五輪、パラリンピック取材を続ける。五輪では主に卓球、パラリンピックは車いすテニス、陸上、トライアスロン等をカバー ― SPA! BUSINESS JOURNAL ―
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