NY証券取引所を擁するインターコンチネンタル取引所が1月24日に開始予定の先物プラットホーム「Bakkt」に注目が集まる 写真/AP/アフロ
厳しい見立てだが、実は明るい材料も少なくない。下げ相場でも月利15%超を維持するMOONトレーダー氏が話す。
「’19年1月にはNY証券取引所を含む世界23の取引所を運営するインターコンチネンタル取引所が『Bakkt(バックト)』という仮想通貨先物の取引を開始します。ほかの取引所が扱っている仮想通貨先物はBTCの現物の裏づけがない数字だけの先物取引ですが、バックトは決済時にBTCの現受けができる。バックトが現物の管理・保証をするため、透明性が高く機関投資家が参入しやすくなると言われているんです」
エンジニアであり仮想通貨投資家でもある田中Daisuke氏も先物取引の拡大に期待を寄せる。
「バックトに加えて、米ナスダックも第1四半期にBTC先物の扱いを開始する予定です。一方で、’18年はICO規制の強化により、ICOで集められた仮想通貨を換金するために売り物が大量に出ました。’18年末の下げ相場で個人の売りも一巡した可能性が高い。先物取引が充実すれば機関投資家が入りやすくなるので、素人からプロへと仮想通貨ホルダーの入れ替えが進んで、’19年は相場のトレンドが転換するでしょう」
つまり、トレンドは下から上へ転換するというのだ。実際、その兆候はあるという。大手仮想通貨取引所のZ氏が話す。
「取引所を介さないOTC(相対)取引が直近で急激に増えています。潜在的な買い需要が増しているんです。大手取引所のKrakenが数百億円規模の資金調達を発表し、取引所の買収を進めようとしているのも相場回復を見越してのことでしょう。国内では’20年度からの仮想通貨の申告分離課税化に向けた動きも活発化しているので、10月の税制大綱に盛り込まれれば一気に上昇する可能性もある」
では、BTC価格はどれほど上がるのか? 独自コイン「Z502」の生み親として知られる投資家502おじさん氏は「’19年前半は30万~70万円台でもみ合って、年後半に100万円を目指すとみている」と話す。実は今回、話を聞いた7人の予想はほぼ一緒。そのため、ヨーロピアン氏は「’19年1月のバックト開始までに3桁以上のBTCが貯まるよう、毎日決まった時間に一定量の現物を買い続けている」と話すのだ。’17年のようなバブルは期待できなそうだが……今から仕込めば3倍増。仮想通貨は’19年に復活するとみて間違いない!?