タカ:ここで伝えたいことの一つに、染谷さんの本のタイトルが
「副業」ではなく、
「複業」であることがものすごく大事なことだと思うんですよ。
染谷:僕もそこはこだわって敢えて「複業」にしました。これからの時代は、同時並行でいくつかの仕事をやってないと辛いだろうなと思うんですよ。会社がなくなったときにもと考えておく、
普段から複数の仕事・収入源というのを意識するだけで全然違うと思うんですよね。
タカ:いざとなればAV業界で汁男優という道もあるぞ、みたいな。
染谷:タカさんの本、相撲からニセコ、さらにAVと振れ幅がすごすぎますけど、でも
知らないから自分に合っているものを見つけられないだけではないかなと思いますよ。
タカ:もう一つ私が思うのは、
「副業」の意識では何をやってもダメだと思うんですよ。
染谷:それは全くその通りです。
タカ:私の生活を見て、「ああ、翻訳が本業で民泊が副業なんですね」という人が未だにいますが、とんでもない話で、私
どちらも本気でやっていますよ。
染谷:完全に本気ですよね。
タカ:でなきゃ、銀行に頭下げまくって何千万の借金を負って家なんか買いませんって。
染谷:うまくいく人は、必ずそう言いますよね。かけている時間の配分は違うかもしれないけど、それに取り組む瞬間は完全にそれだけに集中していますよね。私の友人で同じく民泊をやっている人がいて、泊まったことがありますけど、友達だからと安くしてくれることもなかったし、でもその分完璧な清掃とサービスを提供してくれましたね。注意書きも、多言語で書いてありましたしね。
タカ:ちなみにうちの場合、泊まったゲスト自身に書いてもらってます。ハンガリー語とか、イタリア語とかね。
染谷:タカさんの本を読んで思いましたけど
、まず抜け出して、そこから次の一手を考えれば、お金をそんなにかけなくても次の道が開けるんだなと思いましたよ。
タカ:皆さん、必要以上に予算を見積もっているのではないですかね。今どき、バンコクなんて往復二万円、スクートのビジネスクラスでも四万円とかですよ。
染谷:とにかく、まずは
できるところから一歩踏み出す、そしてやっぱり
一度は海外に飛び出してみないとダメだな、としみじみ思いました。
タカ:バンコクならいつでも案内しますんで、よろしければ来年GW明けくらいにでも行きましょう。(完)
【タカ大丸】
ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『
ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「
ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『
貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。