入管法強行採決前日、技能実習生の死亡について、安倍首相は「知らない」と笑顔で言った

総理を指名しても出てくるのは山下法相

 これは立憲民主党・蓮舫議員がTwitterで公開した技能実習生の死亡事案一覧(法務省作成)だ。  溺死、自殺、くも膜下出血、心不全など生々しい死亡原因が記載されている。しかも、年齢欄を見ると20代を中心とする非常に若い世代だ。  当日の質疑において有田議員は、この69名死亡という事実をどのように総括するのか総理に問うた。しかし、先に答弁に立ったのは山下法相であった。その回答がこれだ。(動画の43秒~) 「えー、ご指名ですので、お答えいたします。なぜかと言えば、これは法務省において提出した資料でございますので、その前提をしっかりと踏まえた上で総理に答弁して頂きたいと思うからでございます。そして、その集計については、これは29年11月にあ、新たな技能実習法が施行される以前の取りまとめでございまして、」(※黄信号)  冒頭の1段落目、これは回答には直接の関係がなく、質問の背景を説明しているだけのため黄信号とした。山下大臣は「前提が大事なので回答よりも先にお伝えしたい」という趣旨の答弁を頻繁に行うが、その前提は質問の回答にはさして関係がないことが多い。今回もそうであった。 「また、それに関しまして、えー、我々しっかりと実情を把握する。そういった事で今、門山政務官を始めとするプロジェクトチームにおいて、しっかりと、あら、あのー、把握するべく、今検討しているところでございます。我々としては新たな技能実習法について、しっかりと把握した上で対応させて頂きたいと言う風に考えております。」  次に2段落目。これは解説するまでもないが、以下のようにすり替えており、赤信号有田議員の質問:69名死亡の「総理」の総括 山下大臣の答弁:69名死亡の「法相」の総括  この山下大臣の答弁中、有田議員は「総理に聞いているんです!」と何度も大声で抗議したが、山下法務大臣は完全に無視して一方的に答弁をまくし立てた。さらに、山下大臣は口をマイクに密着させて発言することで自らの声を大きく拾わせ、有田議員の抗議の声は中継映像に入らないように画策していたと見受けられる。この異常な質疑の様子はぜひ動画(43秒~)でご確認いただきたい。
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「資料を初めて見たから答えられない」と言った安倍総理
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