困難な時代に「複業」でサバイブするには? 「複業」×「貧困」本の著者が語る

タカ大丸
アルバイトイメージ

xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

 いまや格差は広がる一方で、年金や介護保険など社会保障もどんどん削られている。「貧困」は一部の富裕層以外にはすぐとなりにあるのが現実になりつつある。  もちろん反論の声を挙げることが大切だが、それと同時に複数収入源の確保もできれば考えておきたい。  会社員生活から離れた後にブログで生計を立てるようになり、現在はAll Aboutアフィリエイトガイドをしながら様々な企業や地方自治体のアドバイザー、講演活動、書籍の執筆活動などを続け、『複業のトリセツ』を上梓した染谷昌利氏を、文字通り貧困家庭で生まれ、元手がない状態からいかにして貧困から抜け出すかを実体験に基づき、かつ多くの体験者を徹底インタビューした結果をまとめて『貧困脱出マニュアル』を書いたタカ大丸が直撃。  いかにして人は「複業」を活用して貧困を脱することができるか? 厳しい時代のサバイバルを考えてみた。

少しでも多くの「抜け道」を知ることが大事

タカ大丸(以下、タカ):染谷さんの本で面白かったのが、週末などに草野球および草サッカーで審判を務めれば収入ができるという方法論ですよね。これって、意外に気付いている人が少ないと思うんですよ。 染谷昌利氏(以下、染谷):知人でフットサルの審判をやっている人がいまして、それが頭にあったんですね。ほかの方法は正攻法というか誰でも思いつきそうなものばかり書いていましたから、一つくらいは変化球を入れてみたい、と。でも、タカさんの「大相撲は衣食住が完璧に保証されてクビもなく、男なら誰でも入れて絶対に食いっぱぐれない」には驚かされました。 タカ:とある媒体で「相撲」の抜粋を載せたら、「こいつは十両になる大変さを知らないのか」みたいな反応が殺到しました。でもね、大切なのは相撲って十両になれなくても完璧に保護されていて、衣食住が保証されていることなのですよ。本を出した後に大相撲がさらに甘いことがわかりましたけど、そういう道があることをまず貧しい子に知らせてあげたいですね。 染谷:審判というのは、まさにサッカーなり野球なり好きなものを楽しみながらお金をもらえるという例をいれたかったのですね。もちろん、それ一本で食うというのは難しいですけど、一つのとっかかりとしていいのは確かです。  タカ:週末を試合で埋めれば、十万円くらいにはなる可能性もありますしね。あと、ちょっと聞いたのは現在審判って高齢化が進んで困っているらしいんですよ。野球だと、目がついていくかどうかという問題があって、プロの審判でも定年が55歳なんですよ。サッカーだとFIFAの定年が45歳ですね。たしか、50mを7.5秒以下とかで走れないといけないんですよ。私は友人にプロ野球の審判がいて、こういう話をある程度知っていますけど……。 染谷:確かに、30過ぎてそんなに走るのは大変ですよね……。でもね、これは審判に限らない話ですけど、まず第一歩として何かやればいいと思うんですよ。タカさんの本に出てくる相撲でもそうですけど、まずそういうものがあるというのを知っているかどうかで選べる範囲が大きく変わりますからね。まず知らないという段階から知っているという段階に入っていく。そこから今度は一歩前進して「やれる人」になれれば、脱け出すことは可能だと思うんですよ。そこから今度は続けていくための意欲の問題になってくるわけですけどね。
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はじめは「趣味」でもいい
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