庶民の暮らしより「万博」の愚。勝手に風呂敷を広げて税金が使われる

大阪万博が55年ぶりと言うけど、本当はいっぱいやっている

 確かに、大阪で万博をするのは55年ぶりだと言われていますが、実は、日本で万博が開催されるのは「6回目」です。とても珍しいものが開催されるように語られていますが、つい13年前にも愛知県で「愛知万博」が開催されたばかりです。ロシアでは一度も開催されたことがないというのですから、何度もやりまくっている日本はその座を譲り渡してあげたらいいんじゃないかと思いますが、ロシアやアゼルバイジャンの夢を絶ち、いよいよ6回目の万博を開催するというのです。参考までに、これまでに開催された万博をご覧いただきましょう。 1970年 大阪万博(大阪) 1975年 沖縄国際海洋博(沖縄) 1985年 つくば科学万博(茨城) 1990年 国際花と緑の博覧会(大阪) 2005年 愛知万博(愛知) 2025年 大阪万博(大阪)←NEW!!  国際花と緑の博覧会が園芸にテーマを絞った「認定博」というジャンルのため、これ博覧会国際事務局が認定している万博にもかかわらず、すっかりなかったことにされているのですが、「忘れてくれるな!」という話です。とっても貴重なイベントのように扱われていますが、それは単なる演出であるということに多くの人が気付くべきです。

万博誘致のために、何が行われていたのか?

picture_pc_9dc437af5d7c41f2ccf0fed4abb0c8ec 大阪に万博を誘致するため、かなり政治的なやり取りをしていたことが明らかになっています。具体的には、世界50か国にいる大手商社の現地幹部68人を「エグゼクティブ・アドバイザー」に任命し、日系企業が現地で雇用や生産活動に貢献することを約束。小さな国々をまわり、「こんなことをやってあげるから1票入れてくれ」と言って回ったのです。(参照:産経新聞)  国ではなく、一自治体が勝手に権限を持ち、日本政府や企業と一体になって国家レベルの約束をしている現実。どうして大阪府にそんな権限があるのかという話ですが、政府がそれを認めているのですから、大阪府知事や大阪市長の一存で大阪万博をやって、そこに大阪府以外の人たちの税金が使われることが決まりました。

海外に240億円をばら撒いての誘致

 大阪に万博を誘致するためのプレゼンで、世耕弘成経済産業大臣は「100か国の参加のために240億円を用意する」と発表しました。  その240億円という税金が、一体、何の権限があって勝手に捻出できているのかがさっぱりわかりませんが、日本の福祉をゴリゴリに削り、万博にはノーサインで240億円を勝手に捻出するのです。  これくらいのノーサインで西日本豪雨災害北海道胆振東部地震の被災地にお金を出したらどうかと思うのですが、困っている日本人のためにばら撒くお金には渋いわけです。エアコンの設置にはあれだけ情熱を燃やしたのに、生活に困っている日本人には 目もくれず、海外の国々に良い顔するためには金を惜しまない。どこの国の政治家なのかと思ってしまいます。  松井一郎大阪府知事は「風呂敷を広げすぎた」と語り、畳むには国や経済界の援助が必要だと言い出しました。  なぜオマエが勝手に広げた風呂敷を我々が畳まないといけないのだと思いますが、勝手にやってきた尻ぬぐいをするのは僕たちの税金です。もう万札で尻を拭いているも同然です。  国民の生活よりも万博を利用して再開発を進めることの方が重要だという人たちに政治を任せた結果なので自業自得ではあるのですが、松井一郎さんを府知事にしたのは大阪の皆さんなので、大阪で暮らしていない僕たちまで大阪万博のために税金を払わされるのは勘弁していただきたいのです。
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「いのち」について考えたあとは「カジノ」!?
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