「運」の良し悪しは行動で変えられる。心理学者の調査でわかった幸運な人の理由

山本マサヤ

 ビジネスに限らず、さまざまな場面で重要視される「運」。読者の皆さんはこの言葉に、どのようなイメージを持っているだろうか?

運を掴むための行動パターン

 運とは来るべき人に運ばれてきて、来ない人には運ばれてこない。自分ではコントロール不可能なもので、気まぐれで運ばれてくるものだと考えている人も多いだろう。しかし、心理学的な観点から考えると、決してそうではない。

 最近の心理学の研究によると、この運というものは、コントロールできないものではなく、自分で引き寄せることができるということがわかっている。

 皆さんの周りにも、「あいつ、運がいいよなぁ~」と思う人が一人ぐらいいるのではないだろうか。今回はそんな運を引き寄せる方法についてご紹介しよう。

 まずは「運がいい人」と「運が悪い人」の違いについて考えてみたい。HIS会長兼ハウステンボス社長の澤田秀雄氏の著書『運をつかむ技術』には、このような一文がある。

“「運が悪い」と思ってはいけない(中略)運がいい人というのはたいがいプラス思考の人、元気な人が多い。つまり、良い気を出している。すると人が寄ってきて、いろいろなものや、チャンスを与えてくれる。(中略)誰に対しても元気に対処できているか、つい暗い表情をしたり、ため息をついたり、愚痴ばかりこぼしたりしてはいないかを重視する。”

 まさにここに、運を引き寄せるためのカギがある。

 マジシャンでもあり心理学者でもあるリチャード・ワイズマン博士が「運がいい人」と「運が悪い人」の違いについて面白い調査を行なっている。

 博士は「運がいい人」と「運が悪い人」における行動傾向の違いについて調査を行なった。

 その結果、「運がいい人」に見られる4つの法則、「チャンスを最大限に広げる」「虫の知らせを聞き逃さない」「幸運を期待する」「不運を幸運に変える」が浮かび上がってきた。

 そのなかの一つ、「チャンスを最大限に広げる」法則から、3つのポイントをご紹介しよう。

ポイント1:運の「ネットワーク」を広げる

「運がいい人」は社交的で人当たりがよく、パーティや友達の家に行くなど、積極的に人と会っているという。また、人と会話するときにも、「笑った回数」「アイコンタクトの回数」が「運が悪い人」に比べて多かった。

 さらに、腕や足を組むなどの「閉じたしぐさ」よりも、手のひらを広げたり、腕を組まないといった「開いた仕草」が「運が悪い人」に比べて3倍も多かったそうだ。人との出会いを積極的に行い、出会った人とはいい関係が築ける。

ポイント2:運がいい人はリラックスしている

「運がいい人」はリラックスしているので、周りにあるチャンスに気づきやすいということがわかっている。

 店の入り口にわざと5ドル札を置いて、「運のいい人」と「運の悪い人」でどちらのほうが気づきやすいか実験を行ったところ、「運がいい人」のほうが5ドル札が落ちていることに気づきやすかったという結果がある。

「運がいい人」のほうがリラックスしているので、こうしたチャンスに気づきやすいのだ。

ポイント3 「運がいい人」は新しい経験を積む

「運がいい人」は新しい場を訪れたり、新しい経験を積むことに積極的で、それによって、運と出会う確率を高める傾向にある。

「運がいい人」は「チャンスを最大限に広げる」を含む4つの運を引寄せる法則を日常生活で無意識に行なっているので、自然と運がよくなるというのが博士の見解である。

 これはまさに、澤田秀雄氏の言う、「運がいい人」の法則にも近いのではないだろうか。

 博士の研究はここで終わりではない。その後に博士は、「運がいい人」の行動を真似することで運を引き寄せることができるのではないかと考えた。

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実験の結果、満足度が80%上昇
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