株価の変動と季節の関係は、意外と軽視できない!?

季節性を無視して、20万円を超える赤字に

株で失敗 筆者も株価の季節性を考慮せず、失敗した苦い思い出があります。  数年前のことですが、11月下旬から12月に向けて日経平均は上昇を始めました。狙いを定めていたメガバンクの株価も上昇を続け、買いチャンスを逃したと諦めていました。ところがその数日後、意外にも株価が100円ほど下落しました。そこで即座に信用で100株購入しました。翌日も50円下落したので100株購入、こんな調子で下落するたびに購入を続けて、500株を購入しました。 「うまくやった」とその時は思いましたが、残念なことに、株価はさらに下がり続けました。年が明けて上昇する場面もありましたが、買値までは回復しません。金利負担は月を追って増え続けます。6か月の期限が迫ってきましたが、改善の気配はありません。結局4月末から5月にかけて、500株を損切りせざるを得ませんでした。その結果20万円を超える赤字になってしまいました。

季節性を過小評価して高値買いに走る

 後にこの失敗を振り返ってみて、株価の季節性を過小評価したことに原因があったのではないかと思いました。  私の場合、7~9月に信用取引で押し目買い(安値購入)した株式を11~12月に売却して利益確定をするため、この頃には手持ちの株式が少なくなり、逆に現金が増えます。年末に向けて株価がピークに近い状態になるため、年明け以降も上昇すると気持ちが強気になり、少し下落すると買いチャンスと錯覚して、過剰に買ってしまうのです。  冷静になって振り返れば、ピークに近い状態の時、少し下落したのをチャンスと勘違いして、高値買いになってしまったわけです。腰を落ち着けて、2月頃に株価がボトムに近づいた段階で購入すれば、損切りに追い込まれるどころか、差益を得ることもできたのではないか。季節性を過小評価した失敗だったと思っています。  11月から12月にかけて、株価がピークに近いところで高値買いをして失敗したケースは何度もありますが、特に打撃が大きかった年がこの2014年です。2014年の年間損益は、そのために赤字に陥りました。損切り額が大きくなり、それを上回る利益が得られなかったのです。
2014年の損益

2014年の年間損益は、赤字になった

 同年の月間損益を見ると、4月に約53万円、5月90万円、6月61万円、7月74万円の赤字になりました。4か月の赤字の合計は約278万円に達しています。前年2013年10月下旬から2014年1月末にかけて高値買いを続け、損切に追い込まれたためです。2014年8月から同年12月までの各月は黒字に転換しましたが、それまでのマイナス分を埋めきれずに年間では約32万6000円の赤字になりました。
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政治要因で季節性アノマリーに異変
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