株価の変動と季節の関係は、意外と軽視できない!?

カレンダー 元本割れすることなく、ローリスク・ミディアムリターンを狙って着実に利益を出していく“石橋を叩いて渡るネット株投資術”(石橋攻略)。今回は、株価が季節によってどう変動するかについて説明します。 「石橋攻略」は1月から12月までの1年間を一区切りと考えています。株取引にかかわる税金は12月が最終月です。税金を支払った後、1年を振り返り、どのくらい利益を得たか、または赤字を出したかを計算し、翌年の石橋攻略の方法を考えます。  1年を月ごとに見ると、株価が比較的順調に上昇する月、逆に低迷ないし下落する月があります。米国の株格言には「5月に売れ、9月に戻ってこい」という有名な言葉があります。原文は「Sell in May and go away. But remember come back in September」で、「5月に株を売ってどこかへ(遊びにでも)行け、ただし9月には戻ってこい」という意味です。この「5月に売れ」という格言は、日本の投資家の間でもよく知られているようです。

株価が季節によって変動する現象、「アノマリー=変異性」

日経平均の季節による変動

季節によって変動する日経平均

 株価が季節によって上がったり下がったりする現象を、理論的に説明することは難しいと言われています。株式市場では、なぜそう動くのかわかりませんが、ある季節になると株価が上昇し、別の季節に移ると下落するという現象がみられます。この現象のことをアノマリー(anomaly=変異性)と言います。  日経平均も1年を展望すると、季節によって上がったり下がったりする現象が見られます。日経平均の動きを過去10年分平均したものを見てみると、1月初めに高値を付けたあと、2月に向けて下落し、2月下旬、3月中頃から上向きに転じ、5月頃まで上昇します。  3月末から4月初めにかけて少し下落するのは、配当落ちの影響です。その後、6月から9月頃まで低調な相場に移行します。10月頃から株価は少しずつ上昇に向かい、11月から12月のクリスマス前後に大きく上昇して1年を終えます。  なぜ、株価が季節によってこのような規則的変動をするのか、理論的には上手に説明できません。米国の場合は6~8月はバケーションシーズンなので、市場参加者が減り、株取引が細り、株価が下がりやすくなると考えられています。9月になると、休日明けでビジネスが活発になり、それに伴って株取引も膨らみ上昇するという解釈です。これには一理ありますが、それだけで説明するのは無理があります。  過去の経験則から、上昇する季節には市場関係者が一斉に購入し、下落の季節には市場参加者が一斉に売りに動くため、下落に拍車がかかるのではないか、という説明もあります。いずれの説明もそれなりの説得力はありますが、決め手にはなりません。  日経平均のアノマリーをどの程度信用して日常の取引に利用するかは、市場参加者によって異なります。私の経験から言えば、日経平均のアノマリーは外部からの大きな衝撃がない限り、かなりの確率で存在しているように思います。  株価の季節性に関連して「1月効果」という言葉があります。1月初めの大発会(1年間の取引の初日)から第1週の最終日にかけて、株価がわずかに上昇する現象のことです。  企業は年末に税金対策として不採算の株式を売却(損切り)し、財務内容の改善を図る傾向があります。そして新年に入ると心機一転、売却から得た資金で新たに有望銘柄を購入するなどの動きを強めます。そのため需要が一時的に増え、株価を押し上げるためだと考えられています。その後下落に転ずることはすでに指摘した通りです。
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季節性を無視して20万円超の赤字に
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