2か月で株価15倍銘柄も。日本でも買える「大麻関連株」

日本で買える銘柄もわずか2か月で15倍に

 にわかに沸いた空前の大麻投資ブーム。日本人が購入することはできるのか。さすがに大麻を扱う日本の上場企業はないが、米国の大麻関連株を購入することは可能だ。マネックス証券や楽天証券など、一部で取り扱っている。前出の西尾氏は話す。 「メインとなる大麻関連銘柄は4つ。ティルレイ【TLRY】、キャノピー・グロース【CGC】、オーロラ・カンナビス【ACB】、クロノス・グループ【CRON】です。大麻を使った医薬品を開発するティルレイは7月に米国でIPOを行ったばかりで、当初は20ドル程度でした。しかし、2か月で15倍の300ドルまで急上昇しました。日本国内でも、1億円をティルレイに投資して5000万円ほどリターンを得た投資家もいたようです」
20倍値上がりしたティルレイ株

《20倍値上がりしたティルレイ株》ティルレイは2か月で20倍まで株価が上昇。「バブルの第1波は終わったので、第2波を狙いたいですね」(そらすけ氏)

 大麻関連企業の株価上昇の背景には、合法化の流れを受けて大資本が流入したというのがある。例えば、前述のキャノピー・グロースの株をコロナビールでおなじみの米大手飲料メーカー・コンステレーションが4200億円をかけて大量に取得。これを機に、大麻関連銘柄全体の株価が押し上げられた経緯もある。  同様の流れで一時期、株価を急上昇させたのが、カナダの大麻製造メーカーであるオーロラ・カンナビスだ。 「9月中旬に『コカ・コーラ社がマリファナ入り飲料の製造を、オーロラ・カンナビスと協議している』というニュースが流れ、株価が急上昇しました。ただその後、コカ・コーラ社のCEOが『そのような予定はない』と完全否定したので、株価は下落してしまいましたが」  また、クロノス・グループは医療大麻関連事業に投資する投資会社で、ほか3社に比べると規模が小さい。今後はマリファナを飲料やミール(食品)に含有した娯楽用商品を開発する会社が増えてくると予想されており、業界全体に対し依然として注目が高まり続けている。
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