大晦日RIZIN参戦発表のメイウェザーが衝撃的なインスタを投稿

メイウェザーのインスタ

衝撃的な内容が書かれたメイウェザーのインスタ(訳文は記事内)

 格闘家の二つ名といえば、「北の最終兵器」、「戦慄の膝小僧」といった“強さ”をイメージさせるものが主だろう。そんななか、“マネー”の名のとおり、ビッグファイトで多額のファイトマネー、そしてPPV(定額制視聴料)を稼いできたのが、史上初、無敗のままボクシングで5階級を制覇、さらにMMA(総合格闘技)の悪童を倒してきたボクサー、フロイド・メイウェザーだ。

那須川天心との対戦が一躍注目の的に

 そんな“マネー”メイウェザーは’15年5月の世紀の一戦でマニー・パッキャオに勝利。同年9月の試合を最後に、プロボクシングを離れると、’17年には世界最大の総合格闘技団体UFCで絶対的な人気を誇っていたチャンピオン、コナー・マクレガーと対戦。見事勝利をおさめ、ボクシングファンのみならず、格闘技界全体に名声を轟かせていた。  そして、今年に入ってからは先述のUFCで絶対的なスターだったマクレガーを破ったロシアのカリスマレスラー、ハビブ・ヌルマゴメドフとSNS上で舌戦を展開。再び、総合格闘家との“世紀の異種格闘技戦”が期待されていた。  ところが、11月6日、突如として発表された対戦カードは12月31日、さいたまスーパーアリーナにて行われるRIZINでの試合。相手は現在、日本の立ち技格闘技界において、向かうところ敵なしの那須川天心。プロボクシングは引退済み、なおかつ41歳のメイウェザーに対して、那須川は20歳。どういったルールで試合が行われるのかも含めて、格闘技ファンからの注目度は高かった。 「天心はカードが組まれた時点で世界的なプロモーションになってる。負けても損はない」 「メイ(ウェザー)は自分のブランドを世界に広めたいから、広告効果でまずは日本で試合をしたいんじゃ?」  はたして蹴りはありなのか? 何ラウンドやるのか? そんな部分に格闘技ファンは大注目した。  しかし、そもそも、P4P(パウンド・フォー・パウンド=最強)の誉れ高いメイウェザーが、まさか日本の格闘家と試合をするとは……。しかも、格闘技バブルの象徴とも言える、大晦日の試合に参戦するなんて!  筆者の周りでも、「もう大晦日の予定は決まった。日本でメイ(ウェザー)が観れるなんてありえない」といった声が聞かれた。  その一方で、「本当に試合をやるのか」と危ぶむ声が聞こえていたのも事実である。筆者が若かりし頃、スポーツ新聞では盛んにマイク・タイソンのK-1参戦が話題にされていた。結果はどうだろう? 結局、タイソンがK-1のリングに上がることはなかった。  しかし、前代未聞の異種格闘技戦。しかもボクシング、いや格闘技史上に残る名ボクサーが日本人と戦う? どうしたって気にはならずにいられない。
次のページ
メイウェザーInstagram投稿の衝撃
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会