米カーギル、カウボーイロボを導入。牛と従業員を守る

動物アクティビストも「革新的」と評価

 3つの車輪で動くカウボーイロボットは、牛を驚かせる動きを最小限に抑えつつ、カウボーイの動きを模倣。牛を移動させる際には、録音された人間の声がロボットに内蔵されたスピーカーから流れる。  著名な動物アクティビストのひとりであるテンプル・グランディン氏は、同社工場を訪問しロボットを見学。大規模農場の家畜を移動させる際、従業員の安全保護と牛のストレスを軽減にともに寄与する革新的なアイデアだと評価している。
操縦する従業員

photoby Cargill

 カーギル社は試行錯誤の末、ロボットカウボーイの適切なサイズ、材料、特徴を発見した。最初のプロトタイプは、車輪が6つでプラスチック製だったのだが、牛からの攻撃を受けてしまった。  二段階目では、車輪の間隔を広げ三輪車タイプにするなど、いくつかの調整を行った。最終的に、機体は重量が204kgもある鋼鉄製となり、牛から攻撃されてもひっくり返らなくなった。  ちなにみ、カウボーイロボットの製作を担当したのは、フロックフリー(Flock Free)というニュージャージー州に本社を置くメーカー。もともと、穀物や農産物の貯蔵容器から鳥を追い払う機械を開発している。 <文/ロボティア編集部> 【ロボティア】 人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT関連のニュースを配信する専門メディア。内外の最新技術動向やビジネス情報、ロボット時代のカルチャー・生活情報をわかりやすく伝える。編集長は『ドローンの衝撃』の著者・河鐘基が務める。https://roboteer-tokyo.com/
ロボティア●人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT関連のニュースを配信する専門メディア。内外の最新技術動向やビジネス情報、ロボット時代のカルチャー・生活情報をわかりやすく伝える。編集長は『ドローンの衝撃』(扶桑社新書)の著者・河鐘基が務める。
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