「自慢話」にも好感度が上がる適切な比率があった。

山本マサヤ
 ビジネスシーンにおいて、相手の真意や自分がほしい情報を引き出すことは、決して容易なことではない。しかし、結果を出しているビジネスパーソンのやりとりを見ると、あるテクニックを使っていることがわかる。

 本項では心理戦略コンサルタントを行う筆者が、優秀な営業マンの使う心理学のテクニックを分析し、誰もが戦略的に使えるよう解説する。

恋愛上手は営業上手

photo via Ashinari

 前回は「返報性のルールを使った情報を引き出す方法」をご紹介した。要点をまとめると、自分の手の内を晒すことで、相手も情報を与えてくれるというものだ。

 実はこのテクニック、仕事だけでなく、恋愛でも相手から情報を引き出すのに有効である。

 先日、筆者は「Tokyo Lovers Academy」という男性向けの恋愛予備校で心理学を使った恋愛テクニックに関する講座をさせてもらった。

 参加者の方々の悩みは、「会話の盛り上げかたがわからない」「人見知りをしてしまう」などさまざま。主に異性と会話することに課題を抱えていた。そんななか、「女性からほしい情報を引き出すテクニック」として紹介したのが、先述の「返報性のルール」を活用したコミュニケーションだ。

 実践された方からは、さっそく「会話のとっかかりを見つけることができた」「女性をレストランに誘うことができた!」「会話を盛り上げるのに成功した!」といった成功の声をいただいている。心理学を活用して自分をアップデートし、その成果が出ていることは嬉しい限りだ。

 こういったレスポンスや、「恋愛上手は営業上手」という言葉があるように、営業テクニックを恋愛にも応用できることは間違いないようだ。ぜひ、読者のみなさんにも、仕事だけでなく恋愛の場などで心理学を活かしたテクニックを実践していただきたい。

「返報性のルール」は、先に自分の情報を開示することが重要であることは、先に述べたとおり。そんな「自己開示」は、情報を引き出すために有効なだけではない。開示する内容や量によって、好感度を高める効果があることも社会心理学の研究でわかっている。

 情報を引き出すためだけでなく、自分の好感度も高めることができる「自己開示」を実践し、営業力の向上に活用していただきたい。

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相手の好感度を上げるには、自慢話をせよ!

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