伊方発電所3号炉、抗議活動をよそに再稼働。再稼働当日の現場をリポート

牧田寛
伊方発電所正門横

伊方発電所正門横 2018/10/27 10:34瀬戸の風氏撮影 鹿児島や大分から福井までの幟が見える

抗議活動が根強く行われていたが……

 四国電力は、佐田岬半島の伊方町にて現在伊方発電所3号炉(第2次改良標準化PWR 890MWe 1994/12/15運開)を運用しています。伊方1,2号炉は、既に運用終了していますので四国島内で運用中の原子炉は伊方3の1基のみとなります。

 伊方3は、多数の運転差し止め請求訴訟を抱えている司法リスクの塊となっており、昨年2017年12月13日の広島高裁による運転差し止め仮処分決定により、2018年9月いっぱいまでの運転が差し止められていました。

 その後、各地裁での本訴により運転が認められた結果、今年10月1日から運転が可能となっていました。9月30日に伊方発電所の再稼働に関するシンポジウムが八幡浜市で行われる、台風が来てもやれるところまでやると言う事で、肱川水系の取材をかねて9月29日から八幡浜市に泊まりがけで訪問しました。しかし9月30日は、昼までには高知沖を通過する筈だった台風24号が減速且つ北上し、14~15時頃に最接近となり、シンポジウムは中止となってしまいました。台風最接近下の14時頃、伊方発電所正門前では小規模ながら集会が行われていました。

伊方発電所正門前

伊方発電所正門前 2018/9/30 13:44車内より撮影 後方柱上の機器は、監視カメラ


伊方発電所正門後方

伊方発電所正門後方より2018/9/30 13:43車内より撮影
中央手前がALSOKによる警備、抗議集会は木立に隠れている。写真左手後方のブルーシートは、土砂崩壊跡、右手は四国電力九町越(くちょうごし)寮……四国電力伊方発電所は伊方町九町越に立地しており、四国電力は発電所職員の寮を正門横に置いている。これは原子力防災の視点からたいへんに高く評価できる。ただし、九町越寮の部外者駐車禁止の案内表示に「寮生」とあるのは誤りなので気になって仕方がない。(寮生だと生徒、学生を意味する。)

 もちろん、原子炉は一朝一夕に運転できるものではありません。9月末は、伊方発電所運転差し止め請求の本訴が各地地裁で相次いで判決となっており、これらの司法リスクを考えると、再稼働の本格的準備に入れるのは10月に入ってからです。実際、9月末に各地で伊方運転差し止め却下の地裁判決がでて約一か月後の10月27日に伊方3再稼働を行うと発表され、それに合わせて抗議集会が行われることになっていました。

 10月26日は原子力の日(IAEA加盟記念日)ですので、験担ぎの傾向が強い電力会社のこと、この日前後に臨界日を定めるとは予想していました。

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伊方に再び原子の火が

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