また、最近ではキーファインダーやスマートタグと呼ばれるガジェットも注目されている。たとえば『Tile』。連携したスマホとのBluetooth接続範囲内なら、Tileの音を鳴らして簡単に失くし物の場所を見つけることができる。カードやキーホルダー型なので、財布に入れておいたり、自宅の鍵と繋いでおけば、かさばることもなく、いざというときも手軽に利用できる。
反対にスマホを見失った場合は、Tile側のボタンを押すと、スマホの音が鳴る仕組み。スマホでTileをつけた財布や鍵を、Tileをつけたアイテムでスマホを……と双方向に探せる便利なガジェットだ。実はスマートスピーカーにも対応しているので、「Tileを鳴らして」と呼びかけるだけで、失くし物が見つかる機能も搭載している。失くし物が多いと感じている人は活用しない手はないだろう。ひとつ3000円ちょっとから販売されているので、気軽に試せるはず。
ただ、Tileは充電ができず、カタログに電池寿命は1年とあるが、実際にはもっと早くに電池切れとなってしまうのがマイナス点。ユーザー登録することで電池交換や割引販売をしてくれるのだが、「使い捨てはどうなの……」という気もする。
「キースマートプロ」は鍵を収納することができ、ボトルオープナーなども搭載されている。写真提供/ハイマウント
そんな人には、今年9月に新発売された『
キースマートプロ』(8900円。税別)もオススメだ。Tileを内蔵したキーオーガナイザーで、付属のUSBケーブルでの充電も可能。しかも、夜間の暗い玄関で鍵穴を見つけるのに便利なLEDライト、アウトドアのアーミーナイフのテイストを感じさせるボトルオープナーも搭載。重さも約28gと十分に軽量だ。キーファインダーの多くはスマートで可愛らしいものが多いが、武骨なデザインがガジェット好き男子の心をくすぐる。
ビジネスシーンはもちろん、日常生活でも「時短」が叫ばれる昨今。整理整頓や置き場所、収納場所を決めることが苦手なら、こうしたガジェットを活用するのが一番の解決策となりそうだ。前出のとおり、積もり積もって失った時間は意外と多いもの。今からでも取り戻すには遅くない。
<取材・文/PONCHO>