筆者が使っているソーラーパネル
集中豪雨や地震、スーパー台風など、相次ぐ自然災害の発生によって、数日間にわたり電気や水道などのインフラが止まるケースが増えている。9月に起きた北海道胆振東部地震では、全道が停電になり日常生活に支障をきたした。
いつ起きるかわからない災害に備えて、数日間はインフラからの供給が途絶えても耐えられるよう、日頃から水と食糧、そしてエネルギーの確保は十分にしておきたい。
とは言え、あらゆる物資を災害用のためだけに備えておくことは、コスト的にも家のスペースを考えても難しい。そこで、普段から使えてさらに非常時にも役に立つグッズを「エネルギー」という切り口から紹介したい。
まずは定番だが、忘れがちなのが乾電池だ。日頃から各サイズを多めに用意し、使いながら補充していく回転備蓄を意識すれば、古くなりすぎることもない。またこれも定番だが、カセットコンロとガスボンベがあれば、ガスが止まっても温かい食事がとれる。
停電になってまず困るのは、「明かり」と「情報」が遮断されることだ。特に夜に真っ暗になると、余計に不安感がつのる。しかし、ローソクや油を灯す方法だと余震などで火事になる危険性がある。そこで、火事の心配がない小型ソーラーパネルのついたLEDランタンが役に立つ。
LEDを点灯させるだけなら、それほど多くの電力は必要ない。パネル部分が小さくても、昼間のうちに太陽光に当てておけば充電が切れる心配はない。もちろん、普段から枕元に置く照明器具としても使える。いざというときに備えて、2~3個用意しておくといいだろう。価格が2000円台からと割安なのも良い。
ソーラーパネルを使った充電機器があればスマホの充電ができるため、「情報」の問題も解消される。ソーラー充電器は、すでにたくさんの製品が出ているが、その中で非常時に役立つのは、携帯しやすい小型のものより、比較的パネルサイズの大きいものだ。
筆者の使っているソーラー充電器にはUSBポートがついている
例えば、筆者が使っているソーラー充電器はパネルのサイズが35cm四方で出力は15ワットだ。パネルの裏側には小型のバッテリーとUSBポートがついているので、そこから直接スマホなどを充電することができる。価格は1万円以内と割安で、普段から充電機器として重宝している。