カップラーメン1万円!? 謎のコンビニ「カルチエ」に行ってみた

都市商業研究所
 ますます寡占化が強まるコンビニ業界だが、ここに来て新たなコンビニが都内に登場した。

 その名は「カルチエ」。なんと、店内ではカップラーメンを1万円で販売しているという。一体どういう店なのか――実際に店舗へと行ってみた。

カルチエ店舗外観

一見「コンビニ」だと見せかけて普通のコンビニではないオーラを放つ「カルチエ」

「コンビニ×カルティエ」が生み出す「パラレルワールド」

 カルチエが出店したのは渋谷と表参道を結ぶキャットストリートの近く。最近までセレクトショップ「リステア」が運営する「221RESTIR」が出店していた場所だ(住所は東京都渋谷区神宮前5-16-13)。

 9月21日にオープンしたこの店、遠目にはいかにもコンビニ……と思わせつつ、近づくと「普通のコンビニではない」オーラが漂い始める。

 実は「カルチエ」を運営するのはフランスのジュエリーブランド「カルティエ(Cartier)」。

 このコンビニはカルティエと、体験型施設の企画・運営などをおこなう博報堂グループの「エクスペリエンスD」(江東区)が手掛けたもので、新作アクセサリー「ジュスト アン クル」(JUSTE UN CLOU)のプロモーションのために期間限定で営業される。

 店舗のテーマは“when the ordinary becomes precious”。「ジュスト アン クル」は1971年に誕生した、「釘」という日常空間で見かけるアイテムをモチーフに特別なものへと昇華させたアクセサリーで、釘と同様に「日常空間にあふれるもの」の代表格として「コンビニ」がプロモーションの場に選ばれたという。

 店名の「カルチエ」は「ジュスト アン クル」が誕生した1970年代に用いられていた日本向けのブランドロゴをオマージュしたものだ。なお、コンビニといっても24時間営業している訳ではなく、営業時間は12時から20時までとなっている。

カルチエ店舗内

店舗ロゴは1970年代に日本で使われていたカルティエのロゴをオマージュしたもの

 実際に店内へと入ってみると、レジカウンターやコピー機などが置かれており、一見普通の「コンビニ」でありながら、コンビニを「特別なもの」へと昇華させた不思議な空間が広がっていた。

店舗内2

店内には黒い制服に「カルチエ」のバッジを付けた店員の姿が

 店内で販売される商品についても、一見すると普通のコンビニで売られているような品物でありながらどれも「特別なもの」。

 例えば、おにぎり(369円から)やコロッケ(599円から)は赤坂の高級フレンチレストラン「タカザワ(TAKAZAWA)」のシェフ高澤義明が「カルチエ」のために手掛けた逸品。通常のコンビニより価格は高めであるが、有名店のシェフが手がけたものがこの価格で気軽に食べられるとなればお得だ。

 また、アイスクリームコーナーには「香りをたべるスペシャリテ・アイスクリーム」として知られる「FRAGLACE」が、日用品売場にはフランス・パリ生まれのコスメブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」のボディケア用品が、雑誌コーナーにはモデルの秋元梢さんやUTAさんらを起用した限定のスペシャルマガジンが並ぶなど、どの売場も通常のコンビニでは買えない商品が取り揃えられており、見た目が普通のコンビニであるがゆえに、一種の「パラレルワールド」へと迷い込んだ気分にもなってくる。

コピー機

店内には「コピー機」も!

 店舗の2階は都心部のコンビニで見られるような多層建てのイートインコーナーをイメージしつつ、カルティエの新作「ジュスト アン クル」などのジュエリーの試着ができる空間となっている。

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「1万円カップラーメン」の真相は……?

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