安倍改憲は、自民党の党是も自衛隊も愚弄する<適菜収・山崎行太郎対談>

アメリカに抑圧されたがる日本人

山崎:かつて自民党総裁だった河野洋平は、あまりに中国寄りに見えたことから、「あいつは中国の傭兵(洋平)だ」と批判されていました。しかし、それを言うなら安倍だって同じです。アメリカの属国であることを喜々として受け入れているわけですから。それはアメリカのトランプ大統領との関係を見れば明らかです。 適菜:安倍は飯を食うときも犬食いだし、メンタリティーが犬なんですよ。だから、全力で尻尾を振る。 山崎:昨年トランプが来日したとき、彼は横田基地に降り立ちましたよね。それから埼玉にある霞ヶ関カンツリー倶楽部や、六本木へリポートに移動した。  これらは日本国内にあるアメリカ領のようなものです。日本国内にあるのに、日本の主権が全く及んでいないんです。ところが、安倍政権はこうした現状を追認してしまっています。 適菜:公式訪問の際に外国にある米軍基地を使用するのは、外交儀礼上、ありえません。だからオバマ政権のときはそんなことはしませんでした。要するにトランプは安倍を見下しているわけです。 山崎:沖縄の米軍基地問題も同じです。安倍は何とか辺野古に基地を作ろうとしていますが、沖縄の米軍基地を永久化することは、アメリカの支配を永久化することと同義です。  しかし、これは世界的な潮流に逆行する動きですよ。現在のアメリカは経済的にも文化的にも衰退過程に入っており、その一方で中国やロシアの力が強くなっています。日本は激動する国際情勢の中を生き抜くためにも、アメリカとの関係を見直さなければならないはずです。  だけど、安倍はアメリカに従属し続けてきたから、日米関係強化という選択肢しか思いつかないんですよ。今後もアメリカに従属し続けることが現実的な政策だと思い込んでいる。「戦後レジームからの脱却」を主張していた人が、戦後レジームの強化を目指しているわけだから、自己矛盾と言わざるを得ない。 適菜:安倍は自分の周囲3メートルくらいしか見えていないから、アメリカ追従になってしまうのでしょう。安倍はリアリズムが大切だなどと言っていますが、リアリズムとは何かということが全くわかっていません。当たり前の話ですが、現状を追認することがリアリズムではなく、現状に応じて臨機応変な対応をするのがリアリズムです。 山崎:完全に思考停止して現実が見えなくなっていますね。 適菜:昔からある話ですが、ゾウに鎖をつけて杭につないでおくと、鎖を外した後も、逃げなくなると。いまの日本はそれと同じです。完全に飼いならされてしまった。 山崎:最初はアメリカから抑圧されるのを嫌がっていたはずなのに、毎日のように抑圧され続けた結果、むしろ進んで抑圧を受け入れるようになっている。これは一種のマゾヒズムです。 適菜:要するに、日本人は自主独立する気なんかないんです。もし独立を望んでいるなら、安倍を6年間も放置したりしませんよ。まあ、色々もう手遅れだと思いますが。
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商売としての安倍政権擁護
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月刊日本2018年10月号

特集目次
安倍政権の6年を総括する
誰のための改憲なのか!
忍び寄る安倍全体主義
大企業のためのアベノミクス



エセ保守が日本を滅ぼす

誰が日本をここまで劣化させたのか? それは安倍政権やそれを支持する「エセ保守」たちだ!

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