エアコン嫌いは必見! 本当はスゴイ「エアコンの実力」

本当はスゴイ! エアコンの実力

室外機 建物の断熱気密性能が低いと、外から絶えず熱気が入り続けるので、エアコンを強くかけないと効果が現れない。これは家庭でもオフィスでも同じだが、空間の大きなオフィスの方がより顕著に現れる。  必要以上に出力の大きなエアコンを導入し、強めにかけるとどうなるのか? 冷風の吹出口付近の人は風が不快で寒くなり、一方でエアコンから遠かったり出入り口付近の人は暑かったり、という温度ムラがひどくなる。  しかも、せっかくお金をかけてつくった貴重なエネルギーは、建物のすき間からどんどん抜けていく。日本全体でこんなことをやっていると考えると、膨大な無駄ではないだろうか。  エアコンという設備機器は、実はすごい性能を持っている。冷房、暖房、除湿を一台でこなすうえ、他の冷暖房機器と比べると省エネ性能は格段に高い。当然、光熱費は他の機器よりも安くなる。  さらに効率性や機能など、エアコン単体の性能は、世界の中でも日本がトップクラスだ。そしてそれほど優れた冷暖房機器を、家庭用なら一台数万円から手に入れられる。10年以上使うと考えれば、導入費用は決して高くはないはずだ。  にもかかわらず、これだけエアコンのイメージが悪いのは、住宅に問題があるからだ。そして、日本のレベルの低い住宅を、エアコンの性能だけで補おうとしてきたことで、ひずみが生まれている。「エアコン嫌い」の人がこれほど多いのは、そのためだ。  現在は住宅のレベルが低いので、1家に1台どころか、部屋の数だけエアコンを入れなければならなくなったり、実際の畳数より大きめの出力で大風量を確保したりといったことが常識となっている。そのため初期投資はもちろんだが、ランニングコストも無駄に高くなってしまう。  また、さまざまな機能が開発され、最近では人によって異なる温度の感じ方を見分けて気流を制御するような機種まである。しかし家自体の性能が良ければ、何台も必要ないし、最先端の(無駄な)機能も必要なくなる。

「エアコン嫌い」がやるべきエアコン活用術は?

日本のエアコンは強力 とはいえ、誰もがいますぐ高性能な家に住めるわけではない。では、冷房が苦手な人は過剰な冷気からどう身を守ればいいのか?  直接冷たい風が当たるのが不快であれば、家庭でもオフィスでも、エアコンの吹き出し口に設置するカバーをつける方法がある。根本的な解決にはならないが、それでもエアコンの風よけ対策としては、リーズナブルだし十分な効果がある。  また、扇風機やサーキュレーターを積極的に活用すれば、温度ムラを少なくすることができる。冷たい空気はどうしても足元にたまりやすい。そのため、足が寒くて頭が暑いという現象が起こり、不快の原因にもなる。どこから風を送れば部屋中に循環するかを研究しつつ、効果的な場所にサーキュレーターを設置したい。  エアコンの効きを飛躍的に改善し、不快感を減らす近道は、以前の記事でも紹介した窓まわりの対策だ(参照記事:日本の猛暑対策は的外れ! 劇的に室温を下げる方法は「窓まわり」にあった)。  窓の外にすだれやオーニング、窓の内側に遮熱カーテン、そして窓そのものに内窓(二重窓)を設置するといった対策を取ることで、熱気の大部分を防ぎながら、エアコンの効きを向上させることが可能だ。  さらに、窓の内側と窓そのものの対策は、夏だけでなく冬の暖房効果を高めることにつながるので、コスパ抜群の投資となる。特に、外部と接する面積の少ないマンションなどでは、窓対策を全面的に行うことで高い効果が期待できる。  戸建住宅であれば、思い切ってリフォームする手もある。窓と同様、屋根裏や壁に断熱材を敷き詰めれば夏も冬も快適になり、エアコンの効きも改善することができる。
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断熱対策をすればコンパクトタイプで十分
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