中堅コンビニ「セーブオン」が8月で「完全消滅」!スリーエフに続く「ローソン転換」、独自性はどうなる?

都市商業研究所
セーブオン店舗

間も無く見納めとなるセーブオン(新潟市)

 また個性的な「ローカルコンビニ」が消えてしまう。

 かつて北関東各地でお馴染みだった中堅コンビニエンスストアチェーン「セーブオン」(SAVE ON、本社:前橋市)が「ローソン」へと転換するため、最後まで残った店舗が8月31日朝までに閉店することを発表した。

消える「ローカルコンビニ」、スリーエフに続いてセーブオンも

 セーブオンは伊勢崎市に本社を置くスーパー「いせや」のコンビニエンスストア部門として1983年に誕生。いせやは、現在スーパーマーケット「ベイシア」やホームセンター「カインズ」などを展開する大手流通グループ「ベイシアグループ」の前身だ。

 その後、1986年には新潟県に、1987年には東北地方に進出するなど出店エリアを順調に拡大。グループの強みを生かし狭い範囲にドミナント展開、大手コンビニ各社よりも格安のプライベートブランド食品(PB食品)を数多く販売することで人気を集め、2010年ごろには群馬県を中心とする関東、東北、北陸で600店舗以上を展開するまでに成長した。さらに、2013年からは北海道の大手コンビニ「セイコーマート」のPB食品を導入するなど、独自色を強めていた。

 一方で、大手コンビニエンスストアが攻勢を強めるなか、2012年からは富山県、長野県など群馬県から遠い地域の一部店舗をローソンに経営譲渡。2016年以降は、株式会社セーブオンが既存のセーブオン店舗をローソンのFCへと展開する「メガフランチャイズ契約」を締結し、多くの店舗が「セーブオン運営のローソン」へと生まれ変わっていった。

 2018年7月まで残ったセーブオンの店舗は群馬県内のみの159店舗。これらの店舗は8月31日朝までに全店閉店し、今秋中にローソンへと改装・再オープンする。なお、一部店舗は近隣にローソンがあるなどの理由でそのまま8月中に完全閉店となる。

 旧セーブオンの店舗の殆どは引き続きセーブオン社がフランチャイジーとして運営をおこなうが、35年に亘って親しまれた「セーブオン」の店名は完全消滅する。

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ローカルコンビニならではの独自性は?

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