200~1000円の価格帯なら、最大2000~300株を購入します。この1か月ほどの野村証券、りそな、三菱UFJの株価は500~700円台です。この価格帯なら500株単位で購入します。購入価格より20円程度上がれば、1万円程度の差益が得られます。日経225銘柄の中には株価が200円以下の銘柄はそれほど多くはありません。
ただ、メガバンクのみずほの株価は200円を割り込んでいます。発行済株式総数は他のメガバンクと比べ圧倒的に多く、その分株価も安くなっています。1日の値動きも1~2円程度で極めて安定しています。
私の場合、みずほは2000株単位で売買しています。5円以上あがれば、1万円以上の差益が得られます。図はみずほの株価です。みずほの今年の年初来高値は220.7円(1月16日)、年初来安値は183.9円(6月22日)、上下変動幅36.8円の帯の中で株価が推移しています。
みずほは8月20日現在、1株193円前後です。最低単位の100株の購入代金は1万9300円。余裕資金が10万円しかない若者でも500株購入できます。
かりにみずほを500株購入し、5円上昇した段階で売れば、2500円の売却益が得られます。みずほの配当金は7円50銭なので上手に運用して配当金を手に入れれば、500株でも3750円が得られます。
こうした形で、安値で買って1年程保有し、差益と配当金が得られれば、「石橋攻略」の勉強になるかもしれません。
近い将来、上昇が期待できる銘柄があれば、同じ銘柄を100株だけでなく、200株、300株単位で購入することも可能です。ただ、1度の購入に当たっては上限を40~50万円程度に抑えるというのが、「石橋攻略」の基本です。
◆石橋叩きのネット株投資術第11回
<文/三橋規宏>
みつはしただひろ●1940年生まれ。1964年慶応義塾大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。ロンドン支局長、日経ビジネス編集長、科学技術部長、論説副主幹、千葉商科大学教授、同大学名誉教授、環境を考える経済人の会21事務局長等を歴任。主著は『
新・日本経済入門』(日本経済新聞出版社)、『
ゼミナール日本経済入門』(同)、『
環境経済入門』(日経文庫)、『
環境再生と日本経済』(岩波新書)、『
サッチャリズム』(中央公論社)、『
サステナビリティ経営』(講談社)など。