Photo by Lisa Maree Williams/Getty Images
今年だけで『ブラックパンサー』、『アヴェンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とヒット作が続出しているアメコミ映画。今月末には『アントマン&ワスプ』も公開されるが、そんななか初のレズビアンヒーロー主演のドラマが製作されることとなった。
すでに
当サイトでも取り上げたとおり、近年エンターテイメント業界ではLGBTQを作品中でどう表現するかという議論が活発になっている。(参照:
LGBTQのキャラクターは「誰が演じるべきか」。ハリウッドで大論争に)
初のレズビアンヒーローが登場することとなったのは、アメリカのCWテレビジョンネットワークの『バットウーマン』。自身もレズビアンであることをカミングアウトしている女優・モデルのルビー・ローズが主演を務めることが発表された。
これまで『バイオハザード』、『トリプルX』、『ジョン・ウィック』といった人気アクションシリーズや、女囚をテーマにしたドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に出演してきたローズ。彼女が演じるのは、これまで幾度も映画化されてきたDCコミックスの『バットマン』に登場するキャラクター、バットウーマン(=ケイト・ケイン)。原作でも陸軍士官学校出身のレズビアンという設定だ。
アクション経験も豊富なローズのキャスティングに対して、ネット上では次のようなコメントが見られた。
「いいと思うよ。ヴィン・ディーゼルとかキアヌ・リーブスとアクション映画もやってるし、うまくいくはず。バットウーマンはずっとレズビアンだったしね」
「この役にはピッタリだと思う。あとは衣装が(役を)台無しにしなければ」
「彼女はめっちゃイカついし、バットウーマンとしても最高だよ。素晴らしい選択だと思う」
しかし、いっぽうでは、これまで出演した作品のイメージから否定的な意見もあった。
「彼女に何も恨みはないけど、演技は……う~ん」
「酷いね……彼女の演技はダメだよ。『ジョン・ウィック』では口がきけない設定だったのに、それでも台無しにした」
賛否両論といった感じだが、レズビアンであることをもって否定するようなコメントはそれほど見当たらなかった。
当のローズは人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』で次のように意気込みを語っている。
「最初にバットウーマンに接したのは子どものとき。お母さんがペットのコウモリを育てていて、彼女は小さいコウモリ、バットマンのタトゥーを入れてたの。この小さなコウモリの面倒を見ていたんだけど、家の中で育てたからどこにも行けなくなっちゃって。母はそんな話をしてくれた。ウチにはあまりお金がなかったから、私は自分でおもちゃを作ってたの。小さな段ボール箱からバットウィング(コミックに登場するアイテム)を作ったり。私が飛び上がると母はキャッチしてくれた。(手製のバットウィングは)ぐちゃぐちゃになっちゃうから、いつもガムテープで補強してね。そうやって生きてきて、今度はダンボール製じゃないのが手に入る」