都知事や政府の考えた「五輪の暑さ対策案」をリストアップしたら「クールジャパン」過ぎて震えるレベル

Katrina_S via pixabay(CC0 Public Domain)

 先日、名古屋で観測史上初となる40度を超えるなど、今年の暑さは「災害」と呼ぶべきレベルで、全国各地で熱中症になる人が続出しており、特に最近、「予定通りに東京五輪をやって大丈夫なのか?」と心配する声が日に日に大きくなっています。  高校野球ですら「ナイターにするべきでは?」という議論が持ち上がったほどで、このまま東京五輪をやれば死者が出ることは避けられません。選手はもちろん、観客の安全を担保できなくなり、このままでは興行として成立しません。  この暑さの中で東京五輪をやる気マンマンの日本政府ですが、みんなが心配するようになったため、最近になって、次々に斬新な暑さ対策を発表しており、さすがは「クールジャパン」と言わずにはいられません。皆さん、日本はスゴいです。イカれている意味で。

画期的な暑さ対策1:打ち水をする

 35度を超える殺人的な気温の中でスポーツをすれば、アスリートはもちろん、観客の熱中症が心配になりますが、東京都知事の小池百合子さんは、これらの問題を解消するための画期的なアイディアを打ち出しました。  それが「打ち水」です。  日本古来から伝わる暑さ対策の知恵、「打ち水」。道路に水を撒いたら路面温度が下がり、少しだけ涼しくなる必殺技。東京という名のコンクリートジャングルに、浴衣姿の風流な女性たちが柄杓でお水をすくってパシャッとすれば、どこからともなくチリンチリンと風鈴の音が聴こえてきそうで、涼を取ることができるじゃあーりませんかというわけです。  ただ、せっかくのアイディアに冷や水をかけるようで申し訳ないのですが、もしマラソンコース全体に「打ち水」をするとなったら、一体、どれだけの水が必要になるのでしょうか。そもそも浴衣のお姉さんが万単位で必要ですし、水だって東京中の消防車を全部集めても足らないのではないでしょうか。マラソンコースは大袈裟だとして、野球場のまわりに水をかけるんだって、どれだけの水が必要になるのか分かったもんじゃありません。しかも、その時に使われる水道代は、一体、誰が払うのでしょうか。もしかして税金でしょうか。店先に水を撒くのとは全然違うのです。

画期的な暑さ対策2:首に濡れタオルを巻く

 日本には涼しさを感じる生活の知恵がたくさんあります。 「暮らしのアイディア図鑑」でも読まされている気分ですが、このアイディアも東京都知事の小池百合子さんが提案してくれました。  東京五輪の暑さ対策その2は、「首に濡れタオルを巻きましょう」です。「風邪をひいたら首にネギを巻きましょう」みたいなことで、首に濡れタオルを巻くだけで、だいぶ涼しく感じる生活の知恵。これはもう「おばあちゃんの知恵袋」です。  小池百合子都知事はまだ66歳でいらっしゃるので、あくまでも比喩表現ですが、このまま行くと「塩を多めに振った梅干しのおにぎり」とかみたいな話が出てくると思います。  そういえば、小池百合子都知事はご自身を「AI」だとおっしゃっていました。今、家電量販店ではAIスピーカーが売れており、「アレクサ!」と呼べばエアコンの設定温度を下げてくれたりしますが、「ヘイ、コイケ!」で出てくるのが、おばあちゃんの知恵袋。果たして、そのAIが判断したという「築地市場の豊洲移転」は正しかったのでしょうか。
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「葦簀を使おう!」という驚愕案
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