実写版映画にもアタリあり!? 海外の漫画好きが実写版『BLEACH』を大絶賛
「クールジャパン」の代名詞ともなっている日本の漫画。しかし、世界中に漫画ファンがいるいっぽうで、これまで国内外で製作された実写化作品は“ハズレ”のイメージが強かった。
これまで実写化された作品を振り返ってみると、『シティーハンター』(’93年)や『北斗の拳』(’95年)、『DRAGONBALL EVOLUTION』(’09年)など、海外で作られたものは「これじゃない……」という印象が強いものばかり。
大手レビューサイト「ロッテントマト」のオーディエンススコアを見ると、『北斗の拳』は26%、『DRAGONBALL EVOLUTION』は19%と完全に駄作扱い。『シティーハンター』も61%と、高い評価を受けている原作作品に対して、評判は今ひとつだ。カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『オールドボーイ』(’03年)などはかなりのレアケースと言えるだろう。
また、外国で作られたため、おかしなアレンジがなされていると考えることもできるが、ご存知のとおり日本国内で作られた作品もイマイチな評価のものがほとんどだ。『デビルマン』(’04年)や『ルパン三世』(’14年)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(’15年)や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(’17年)など、コアなファンがついている作品でも、原作ほどの評価を得るにはいたらず……。
そんななか、ある作品の実写化作品が海外の漫画ファンから、注目されている。
それは7月20日から公開中の『BLEACH』。’01年から’16年にわたって『週刊少年ジャンプ』で連載されていた同作が、福士蒼汰や杉咲花をキャストに迎え実写化されると、コミックやゲームをテーマにしたサイト『COMICBOOK.COM』には「実写版『BLEACH』が公開され、激賞を記録」という記事が登場した。
“アニメは世界でもっとも有名なファン層を持っているが、その映画版の評判はまあまあだった。たしかに、アニメ版は何度も成功してきたが、実写版の映画となるとしょっぱくなってしまう。しかし、どうやら『BLEACH』はそれを変えようとしているようだ。なんといっても、レビューが入ってきている。このほど『BLEACH』の実写版が日本で公開されると、激賞を浴びた。ツイッター上では、ファンがそれぞれの『BLEACH』評を発表している。久保帯人のアイコニックな超自然シリーズが帰還を果たすと、日本のファンは警戒しつつ劇場へ足を運び、その多くはこの翻案の敬虔な信者となって去って行った。今のところ『BLEACH』はアメリカ市場には入っていないが、それもすぐに変わる。事実、同作は今週末ニューヨークで二度目の上映を迎える。『BLEACH』のお披露目はジャパン・カッツ(映画祭)で行われ、どちらの上映もすぐに売り切れとなった”
すでにアメリカのファンの間では拡大上映を望む声も多いようだが、この記事に対して次のようなコメントが。
「『BLEACH』は最高だった。衣装はハマってるし、織姫の髪はちょっと明るさが足りない気がしたけど、まあよかったよ。役者はみんな素晴らしかった! グランドフィッシャーのビジュアルは少し変だったけど、酷くはないし。最後の戦いの変更も変だったけど、それも機能してた。あとチャドは野獣だね。『ケンシン(るろうに剣心)』の映画もめちゃくちゃよかったよね」
実写版で懸念されがちなビジュアル面はかなりの高評価。また、同じく不安要素のひとつである役者陣も、海外のファンからは大絶賛されている。
「週末に観たよ。スゴく面白かった。ルキアを演ったコは完璧だったね。『ケンシン』ほど優れてるとは思わないけど、よくできたアニメ原作映画のひとつ、『亜人』と同じぐらいの出来なのは間違いない」
また、日本人スタッフによって製作されたことを称賛する意見もあった。
「そりゃ、(面白いのは)ちゃんと日本のアニメの人たちが作ってるからだよ。クソみたいなネットフリックスの『Death Note/デスノート』と違って、やってることがわかってる」
『BLEACH』以外では、コメントにも出ている『るろうに剣心』(’12年)や、『東京喰種トーキョーグール』(’17年)などの作品を高く評価する声が多かった。現在は一部の漫画好きにしか注目されていない日本産の実写化作品だが、こういった作品が増えていけば、欧米の映画市場でもヒットが期待出来るかもしれない。
成功の秘訣は日本人が作っているから?
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