中国各地で申請される平壌行きの高麗航空チャーター便の背後に謎の台湾人

中野鷹

中国各地から高麗航空のチャーター便申請が出されている

 7月19日、北朝鮮唯一となる中国との共同出資で2015年に設立された「朝鮮民族遺産国際旅行社」の代理店1号の契約が台湾で発表された。同社によると、今年に入って訪朝する中国人が月間100人から1000人となり10倍に達し中国政府による規制は事実上なくなっているとも話している。また、昨年訪朝した台湾人は約1000人であることも発表している。

 朝鮮民族遺産国際旅行社という会社自体をまったく聞いたこともなかったのだが、この件を中国の北朝鮮旅行を手配をする旅行会社へ確認すると、10倍とまではいかないと思うが、2、3倍に増えたことは間違いないと明かしてくれた。

にわかに増える中国人訪朝者

 日本人の場合は北側の担当会社が「朝鮮国際旅行社」1社であるのに対し中国人の場合は、中国人専門の旅行会社も含め10数社存在するため全体の実数を把握するのは難しい。

「中国人訪朝者が10倍という話は、新義州や羅先への日帰りや1泊ツアーの旅行者も含めた人数であると思われます。それであればありえますね」(中国の旅行会社)

 中国人の丹東から新義州への日帰りや1泊ツアーは2016年7月に全面解禁されたが、昨年は、ミサイルや核問題で中国政府による渡航規制で激減していたのが中朝関係の好転で増加へ転じているとみられる。

「弊社でも中国人の北朝鮮ツアーが増えたためここ10年で記憶にないのですが、6月には丹東からの国際列車が満席になった日があります」(同上)

 中国人の北朝鮮ツアーは主に価格の安い列車を使って渡航するのだが、空路での搭乗率も上がり、この夏秋の旅行のハイシーズンを見越して中国各地から平壌へのチャーター便が申請されている。

 つまり、現在北朝鮮の首都平壌へ行く交通手段をおさらいしておくと、丹東やロシアのハサンからから陸路入国する国際列車と北京、瀋陽、ウラジオストクからの高麗航空の定期便となる。

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チャーター主はたったひとりの台湾人

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