有能な金持ちであるほど、愛人の選定眼はシビアである
愛人に対しても、「この女性と一緒にいるメリット」が、毎月与えようという金額を上回っていれば「お買い得だ」と感じて採用していただけます。それはおそろしいほど高いハードルです。
考えてみますと、今日30万円あれば優秀な若いエンジニアが1人雇えるわけです。その雇用チャンスを捨ててまで、ただ美しいだけの女性に同じ額を投機するなんて(たとえキャッシュが余っていても)もったいないと判断するのが常識的な経営者でしょう。
まともな経営感覚をもった社長であれば、出会って数日の美人に「毎月30万円あげるよ」などと持ちかけることはほとんどありません。このまともさがない経営者は、恋愛に暴走しがちな危ういタイプとすらいえます。
以前、まともでない経営者と出会ったことがありますが、漏れなく「こちらの意志を尊重しない暴君タイプ」でした。
好みの女性を連れ回してセックスができればそれでいい、ウン十万払っているのだから強引にヤラせろというような、暴力まがいの経営者だったのです。
彼の会社はいわゆるブラック企業でした。こんな愛人男性に見初められて、関係がうまくいくでしょうか。否。多くのパパ活女子と同じように、欲望を押し付けられて心を病んでしまいます。
応募する女性側も「良き上司」かどうかの判断を間違ってはならないのです。
愛人マーケットは採用活動と似ています。
女性が「座っているだけでウン万円もらえる」というバイト感覚でいる限り、長期契約(正規雇用)に持ち込むのは難しい。
経営者は、愛人女性にいくら払う価値があるかをしっかり見ています。そして「しっかり見てくれる」男性を選べば、契約は安定するでしょうし、相性もバッチリで長続きするのです。
そのためのヒアリングデートなのに、「クソつまらない」話しかできない女性は本当に残念です。
<文・東條才子>