愛人マーケットから「まともな女性」が減っていく理由<現役愛人が説く経済学44>
パパ活アプリが『愛人市場』におけるコミュニケーション劣化を招いている」といたしまして、ネットを介したパパ活について警鐘を鳴らしました。
これまでプロの愛人だけがプレイヤーとして活動していた愛人市場に、「パパ活女子」が参入した結果、どうなったか。
まず、コミュニケーションがとにかく即物的になりました。「パパ活」とは当初、お食事だけで小遣いがもらえるという活動のことを指していたはずですが、ツイッターやパパ活サイトでは、「大人の関係あり」「ゴムあり」と肉体関係を示唆する書き込みが容易に見つかります。
中には「ホ別2.0~(ホテル代別で2万円~)」ですとか、「援交またはパパ活してくれる人募集」など、あからさまなものも目につきます。おそらく何割かは「援デリ業者」が混じっているのでしょう。援デリとは、援助交際をしたい男性と若い女性をつなげる違法風俗業です。現在の「♯パパ活」は、7割が売春とイコールです。
売春を法的に定義づけますと、「相手が誰でも性的な行為を受け入れ、対価を得ること」といえましょう。そこには即物的な欲望が渦巻き、数時間ごとに切り売りされる関係に若い女性たちはメンタルをやられてしまいます。
一方、女性をモノのように消費する男性たちは、「どの女も結局はカネ目的だ」と冷めていく。その結果、男女ともに相手をモノのようにみなす低レベルのコミュニケーションしかできなくなっていくのです。
高級デートクラブで出会った男性(上場企業の役員、60代)で、こんなことを言う人がいました。
「どの女性も容姿はそれなりに綺麗なんだけど、結局はお金目的だという空気が伝わってきて、長く一緒にいようと思えないんだよね。コミュニケーションの中身がないというか……結局、1~2回会って終わってしまう」
彼の言うことはよく分かります。愛人関係は長期契約が基本ですが、パパ活的な考え方に影響され、1回こっきりでも「性行為をしてお金を貰えればそれでよい」と割り切る女性が増えているのでしょう。もちろんその背後には、「女はお金さえ払えば性交渉に応じる。こちらは性欲を満たすことができればそれでよい」という男性のエゴが存在します。
こんにちは、東條才子です。ごく普通のOL業を営みつつ、数名のお金持ちの「愛人」として生活しております。前回は、「1
2
この連載の前回記事
2018.07.08
ハッシュタグ