マッチングアプリで「勝てない」人はここがダメ。日本人男子がTinderで勝てないワケ
プロフィール文はシンプルかつ端的に情報を伝えることが大事だということがおわかりいただけたはずだ。いわば“引き算”が大切。いっぽう、プロフィール写真のほうは、こだわるポイントも増え、“足し算”の作業となる。
「遊び慣れていない人が、まず失敗しているのは写真でしょう。写真がしっかり撮れていない。『LINE camera』で肌を加工して目を大きくする、写真の明るさを調整するといったひと手間を惜しんではいけません。写真が暗すぎるという人はかなり多いです」
そこで自分のプロフィール写真を見てみると……。もはや言うまでもないだろう。
「Tinderでは、最初の3枚の写真が重要です。まず1枚目は自撮りではない、首から上を収めた笑顔の写真。画質が高ければなおよいです。iPhoneよりも、Huawei製のカメラが高画質のスマホなどで撮りたいところですね。2枚目はスーツ姿で全身を収めたもの。30代以上ならば、やはりスーツがいいです。これも自撮りではなく、人に撮ってもらいましょう」
そして3枚目はこれまでBBQやお皿にのった料理の写真が多かったそうだが、トレンドになりすぎたため、食いつきが悪くなっているのだとか。
「料理を載せるより、3枚目も自分の写真を載せるといいです。3枚目はジョギングをしていたり、ジムにいるところなど、運動している様子。アクティブで男っぽい写真を載せてください」
先ほどプロフィール文に載せた「身長/体重」が、こういったアクティブな写真と相まって効果を発揮するというわけだ。健康意識が高まり、ジムやヨガに通う人が増えている今、出会う相手にもそれなりの“意識の高さ”や、体のコンディションが求められている。文字の情報は最低限に絞り、丁寧に撮った写真で視覚に訴えるのが、昨今のTinderで有効なコミュニケーション術なのだ。
「ようするにまずは見た目を判断し、そのうえでプロフィールを読んで“地雷”でないか確認する。そうして『会ってもいいかな……』となるわけです」
また、女性からはこんな意見もあった。
「プロフィールに『はじめたばかりでよくわかりませんが……』とか入れる人がいますが、コメントの意味がわからない。わからないなら使うなよ、と(笑)。あとちまちま『ライク』していてもマッチしにくいですし、女の子は『スーパーライク』してもらえると嬉しいので、ガンガン押すべきです」(30歳・グラフィックデザイナー)
また、ようやくアプリでマッチしても、メッセージの送り方を失敗すると現実での出会いは遠のく。
「数行もある長文を送ってきたり、反対に1行ぐらいの短いメッセージを何発も立て続けに送られると『面倒な人だな』と思ってしまいますね」(37歳・出版)
長々とメッセージで面倒なやり取りをするのではなく、まずはシンプルに食事や飲みに誘ってみるのがいいだろう。
アプリそのものだけでなく、それを使ったコミュニケーション法も日々変わり続けている。諦めずにもう一度チャレンジしてみてはどうだろう?
<取材・文/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン